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―それじゃあ、ラスト1公演！
気合い入れていきましょう！―
＝ありがとうございましたぁ！！＝
ミーティングが終わって、みんながバラバラに帰り支度を始める中、
大「晶哉！」
「大晴くん、全然かまってくれへんやん！
『晶哉が来てくれないとさびし〜』とか言うてたクセに」
大「ごめんって(笑)
めっちゃ写真頼まれるんやもん」
「まぁその間、Aちゃんとイチャイチャしてたんで
別にえぇんですけどね？」
大「おい、抜け駆けズルいって！」
隣でわぁわぁ騒いでる大晴くんには言うてあげないんで。
Aちゃんがちょっと拗ねてたって。
ふん、ってそっぽ向いたらその先に
スマホ見ながら楽しそうに話してるAちゃんと正門くん。
なんか、ムカつくくらい絵になる2人。
「……大晴くん、」
大「ん？どしたん？」
「大晴くんって、Aちゃんに告白しないんですか？」
大「え、」
隣を見たら急に顔赤くしてもごもごしてる大晴くん。
なによ、そんなかわい子ぶったってだめやで。
「……俺は、大学合格したらAちゃんに告白します」
大「え、……そうなん、」
目を丸くして俺を見る大晴くんと向き合う。
改めて、ちゃんと宣戦布告するつもりで。
「大晴くんにも、それから正門くんにも負けたくないんで。
ちゃんと気持ち伝えます」
例え正門くんの方がお似合いでも、大晴くんの方が近くにいても、
一番Aちゃんといた時間が長いんは俺やから。
そこだけは譲れへん。
じっと俺のことを見てた大晴くんは、
少しして、小さく頷いてから拳を出してきた。
大「……頑張ろうな、晶哉。
俺も負けへん」
「はい、俺も負けません」
拳突き合わせて、これでお互い恨みっこなしってことで。
もう一度、目が合ったら2人してニヤッて笑った。
大「……ちなみに、まっさんごっつ手強いで」
「それ、なんとなく分かります(笑)
ムカつくぐらいお似合いで」
大「それな。
もしこれでユキさんがまっさんとくっついたら
俺と晶哉のグータッチなんやってんって思うな(笑)」
「そん時は2人で正門くん殴りにいきましょ」
大「この拳で？(笑)」
「そう、そんまま吹っ飛ばします(笑)」
大「ユキさんに嫌われてまうやん2人して」
「あ、それはイヤ」
そんなガキンチョみたいな話してたら、
結「2人とも、ご飯どうする？」
Aちゃんが笑顔で近づいてきて、
大晴くんと目が合う。
「「行く！！」」
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作者名：マリア | 作成日時：2023年10月22日 2時
