〇◆星空とプロローグ-Blue ページ45
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誠「よし、全員集合！」
誠也先輩の号令がかかって、舞台上にみんなが集まる。
ゲネプロが終わったばかりの舞台は汗ばむぐらい熱い。
誠「えぇー。いよいよ、明日本番です。
まず、ここまで準備頑張ってきた1年生、
脚本したユキと、演出の香坂もほんまにお疲れ様でした。
明日から2日間3公演、
始まったらきっとあっという間やから
みんな、まずは後悔せぇへんように。全力でやりましょう。
えぇか？」
＝はい！＝
みんなの気合いが入った声が背中を押す。
誠「よっしゃ、じゃあ今日は早めに帰って
明日に向けて体調ばっちり整えてください」
健「はぁい、質問です。
体調整えるためにやったらえぇことってなんですかぁ？」
誠「え、まずは飯やろ。うまいもん食え」
健「あとは？」
誠「え？あー、風呂や、風呂。ゆっくり浸かれ」
健「あとは？」
誠「えぇ？あーえー、あ、睡眠！たっぷり寝ろ」
健「あとは？」
誠「え！？」
リ「いやもうえぇやろ、あんまイジメんなって(笑)」
良「誠也くんこのモードの時、真面目やからなぁ(笑)」
こじけんくんにからかわれた誠也先輩は
「小島、後で来い！」っていつも通りきゃんきゃんしてて、
せっかく入った気合いが抜けそう(笑)
誠「もうえぇ！解散！お前ら全員はよ帰れ！」
みんなから笑われて、顔真っ赤にしてる誠也先輩のお言葉で
今日のゲネプロは終わり、
ばらばらと荷支度をしてホールを出る。
もう、空は薄暗い。
健「エリー、今から飯行かへん？」
「うーん、今日は止めとこうかな。
何食べてもきっと味しなさそうで(苦笑)」
健「でも食べな倒れるからな。
誠也くんも「めしぃ！」って言うてたし」
「はは(笑)
じゃあ頑張って食べなきゃ。
こじけんくん、明日から頑張ろうね」
健「おん、じゃあまた明日な」
「うん、明日！」
手を振ってこじけんくんと別れたら、
後ろからぽん！と肩を叩かれて、
「ひゃ！」
良「はは(笑)
相変わらずえぇリアクションやなぁ、エリーちゃん(笑)」
「正門先輩！いきなりはやめてください……！」
正門先輩は絶対、私がビックリするの分かってて脅かしてるもん。
本当にイジワルな先輩って
一生懸命にらんでみせるけど、効果はいまひとつのようです。
うむむ、悔しい……！
良「ほら、あんま怖い顔せぇへんの。
かわえぇお顔がかわえぇままやで？」
「むっ、！」
むしろカウンターを食らってます、どうしよう。
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作者名：マリア | 作成日時：2023年10月12日 22時
