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目ぇ輝かせてるユキさんにほっぺたふにふにされながら
俺も嬉しくて、
ふにふにし返そうかな？ってほっぺに手を伸ばしたら、
誠「あのさ、
テンションあがってるとこ申し訳ないけど」
「何です誠也くん、今えぇとこ、」
誠「その話っていつまでに完成できるん？」
「え、」
そうやった。
締め切りは本来、今週やった。
けど、オチも決まってへんのに、どれくらいなんて。
不安になりながら横を見たら、
ユキさんは不敵に口角をあげた。
結「……来週いっぱいください。
必ず仕上げます」
誠「やれるんか？」
真剣な誠也くんの視線を正面から受け取って、
その上でユキさんが笑った。
結「やらせてください、
絶対、面白い作品になります」
誠「……なら、やってみぃや。
ただし、もう代案はないで？」
そう、釘を刺して数秒、
ユキさんと見つめ合った誠也くんは、
誠「絶対譲る気ないやん、ほんま頑固者やわ(笑)」
そう言って、根負けしたように笑った。
これって採用されたってことやんな？
「やったっすね！ユキさん」
結「うん、よろしくね。大晴くんも」
「え、」
結「もちろん、一緒に作るんだよ？」
「え！？」
巽「まぁ、そりゃそうや。
言い出しっぺは大晴くんやし」
「ほんまに、俺も一緒……？」
信じられへんくて、ユキさんの表情見て確認する。
結「……ただし、時間ないから超スパルタでね？」
そう言って、ニヤッて笑ったユキさんは
初めて見る表情で。
あぁ、まだ知らへん顔いっぱいあんねんなって
また1つ、新しいユキさんを知れて、
テンションが急にあがってきて、
「やります！
最高の話作ったりますわ！」
身体の熱量がバクバクあがってる。
明日ゲネプロやし、明後日から本番なのに。
絶対しんどいのに。
何やろうな、
今なら何でもできる気がする、この感じ。
めっちゃ気持ちえぇ。
結「大晴くん、」
「はい？」
結「……あの時、脚本入ってくれてありがとう。
大晴くん誘って、本当によかった！」
そう言っておっきく笑ったユキさんも
多分、今、俺と同じ熱量や。
巽「それじゃ、打ち合わせってことで今からご飯食おか。
いくで末澤」
誠「はぁ！？
なんで俺まで」
巽「アホ、仕事の進捗確認するんも
部長の大事な仕事やで？」
誠「いや、俺家帰るって」
巽「あかんあかん、財布なくてどうやって飯食うん」
誠「お前、俺のこと財布としか思ってへんやろ！」
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作者名：マリア | 作成日時：2023年10月12日 22時
