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誠也くんの驚くぐらいおっきな声のせいで
ホールが一気にざわざわして。
誠「はよ入りや！」
「え、あぁっ」
手を引かれてホールに引っ張りこまれたら、
菊「ユキぃぃー！！」
「き、キク子重い、」
菊「よかったぁ、大丈夫なんやな？」
「うん、迷惑かけてごめんね、」
菊「うん、一応
後日長文のお叱りLINE来ると思うけど、頑張ってな！」
「え、待ってそれは、」
織「あはは、災難になりそうだな。ユキ」
「
とっても回避したいんだけど」
織「今回は100％ユキが悪いから弁明の余地がないなぁ(笑)
心して怒られろ。
俺らの分も込みで」
「えぇ……、」
健「ユキさん、たいせーめっちゃ盛り上がってんすけど
何かしました？」
「あ、こじけんくん。
いや、私から特には」
健「おっかしいなぁ、後で事情聴取せな。
あ、昨日よか元気そうでよかったっす」
「ありがとう、」
江「結城先輩！」
「エリーちゃん、」
江「えっと、その……ご飯食べてください！
私、ご馳走するので！」
「んふふ、ありがとう。
じゃあ、今度2人でご飯行こうね？」
リ「うるさいわぁ朝から……。お、ユキや」
「リチャ君、」
リ「もう平気なん？」
「ご迷惑かけました」
リ「えぇよ。ただ今日は安静にしときな」
「はい、」
リチャ君の笑顔に軽く頭をさげたら、
巽「ユキ、」
その声に振り返ったら、まさか巽先輩がいて。
「巽先輩、」
巽「すまんかったなぁ、また無理させたんやろ。
末澤から事情聞いたわ。
相談しにくい状況にしてもうたな。
ほんま……潰れんでよかった」
頭をぽん、と撫でたたつさんの声が優しくて
涙が滲む。
巽「あとで末澤入れて緊急会議や。
あ、もちろん大晴くんも入れてな。
アイツ入れへんかったら絶対拗ねんで？」
「……はい、もう拗ねられましたから(笑)」
巽「はは！かわえぇナイトやなぁ(笑)」
巽先輩が笑ってる横で誠也くんと目が合って。
誠「ユキ、」
少しだけ、低い声に肩が小さくなる。
誠「……アホ」
おでこにコツン、と当たった拳は痛くなくて。
誠「言うたやろ、俺らを頼れって」
「誠也くん、……ごめんなさい、」
誠「次やったら俺が家に居座るで？」
「え、それは、」
誠「嫌なんか！？」
巽「そりゃ嫌やろ末澤おったら、」
リ「おん、うるさい」
誠「どつくでお前ら！」
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作者名：マリア | 作成日時：2023年10月12日 22時
