〇賑やかなお誘い-Green ページ21
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prrr prrr
「もう誰ぇ？もうすぐでレッスンですぅ……って、
あれ、大晴くんや！」
珍しい人からお電話かかってきて
スタジオの休憩所まで走って、電話に出る。
「もしもしぃ？」
大『あ、晶哉！やっほー大晴やで！』
「そりゃ着信見れば分かりますって(笑)
え、どうしたんです？」
大『えへ、バレてた(笑)
あ、そうそう。新入生公演観にこぉへんかなぁって』
「あー、そういやそろそろでしたっけ？」
大『今週！土日の3回公演！』
「あ、今週ですかぁ……」
大『スケジュール送るな！』
すぐに飛んできた公演のスケジュールと
手元の手帳をぺらぺら。
うわぁ、レッスンと塾ばっか。
あ、でも。
「土曜の夜公演なら、行けなくもないかも」
大『やったぁ、土曜の夜な！待ってる！』
「ちょ、大晴くん僕まだ行くって決まってないって！」
大『えぇー、晶哉来てよぉ。
寂しいやん』
「大晴くんめっちゃ僕のこと好きですやん」
大『えへへ、晶哉は弟みたいなもんやし』
「僕はばちばちにライバル視してますけどね。
あと、それAちゃんにも言われたんでやめてください』
大『あ、そういや晶哉。
結局ユキさんと出かけたん？』
「出かけましたよー、プラネタリウム行きました」
大『えぇな！
ちなみに、そん時ユキさん元気してた？』
「えぇ？
いつも通りやったような気ぃするけど……。
なんかあったんすか？」
大『いや、別に何もないけど。
最近会うてへんから、元気かなって』
「……大晴くん、Aちゃんに何かしたんすか？」
大『え！？いや、何もしてへんで！？』
「夏旅行の話振った時、ちょっと動揺してましたけど」
大『あ、あぁ……それは、』
「はい決定、次会った時尋問決定しました！
覚悟しといてくださいね大晴くん。
タダじゃ帰しませんから！」
大『うわ、止めてやっぱ晶哉パスで！』
「あかん！もう絶対行くから！
這ってでも行く！
待っといてくださいね！」
大『いややぁ！！』
―佐野くん、入っていいよ―
先生に呼ばれて、返事してから
大晴くんの電話を切った。
そう言えば、今回はAちゃんから
公演の招待とか何もなかったな。
俺と大晴くん仲えぇの知ってるし、誘ってくれると思ってたのに。
なんかあったんかな。
Aちゃんのトーク見返しても、
新しいメッセージはなくて。
後で、なんか送ってみようかな。
そう思いながらブースに入った。
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作者名：マリア | 作成日時：2023年10月12日 22時
