〇シャイなお誘い-Purple ページ19
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ポロン、
こじけん今、何してんの
よっしーお疲れ様です、ちょうど学期初めのテスト終わりました。
あーそうやったんか。おつ。
ありがとうございます。
どうかされましたか?
すぐ既読はついたのに、返信はすぐに来なくて。
どうしたんだろう、と思って眺めてたら
ぽろん、とURLが来て。
こじけん新入生公演、やります。
よっしーはい、今週末でしたよね。
こじけんそ。
「そ。」だけ送ってきて、その先はなくて。
え、なんやろ。電波悪いんかな。
しばらく待ってたら、急にスマホが震えて
「小島先輩」と表示される画面をタップした。
「もしもし、」
健『あ、すまん。送るつもりがかけてもうた』
「あぁ。切りましょうか？」
健『えぇ、ややこいからもう言うてまう』
え、ややこいってなに？
ちょっと身構えてしまう。
健『……新入生公演、暇やったら観に来てほしい』
「え？
あぁ、はい。土曜日の公演観に行こうって
ほたるちゃんと話してました」
健『え？あ、マジ？』
え、なんかめちゃくちゃビックリしてるけど。
え？
行かないって思われてたんかな。
健『来てくれるん？』
「え、行きますよ当然」
健『いや、忙しいと思うてたから』
「まぁ、体育祭再来週やし
秋の大会もぼちぼち稽古始まってますけど。
でも、行かない理由にはならないので」
健『あ、そう(笑)
そっかぁ、よかったわぁ』
「えぇ？そんな薄情者やって思ってました？」
健『うん』
「こら、」
健『でもよかった、ようやくえぇもんになってきたから
堂々と来てくれって言えて』
「そうですか、私も楽しみにしてます」
健『おん。ほたるにもよろしく言っといてな』
「はい、」
―こじけぇん、稽古始まんでー！―
健『あ、大晴や。
じゃあ、いきなり電話ごめんな』
「いえいえ、稽古頑張ってください」
健『おう、よっしーも勉強頑張って』
「はい、」
ふふ、って楽しそうな声がして切れた電話。
嬉しかったんかなぁ、
小島先輩って妙なところで引っ込み思案なところあるし。
もしかして、電話、わざとかけてきてくれたりして。
そこまで策士じゃないか？流石に。
「ふふ、」
螢「楽しそうやねぇ、よっしー」
「まぁ、うん」
螢「え、なになに。教えてよ！」
「……ないしょ」
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作者名：マリア | 作成日時：2023年10月12日 22時
