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大「エリー！お帰りぃー！」
すぐ駆け寄ってきてくれた大晴くん。
大「昼飯行くで！」
阿「お前の金ちゃうやろ(笑)」
にっこにこしてる大晴くんに阿南くんがすぐツッコんで、
恩「エリーちゃん、大丈夫？」
「恩田くん。うん、ありがとう」
恩「よかったぁ」
安心したように笑った恩田くんに、私も笑ってみせる。
香「エリーちゃん、」
香坂先輩は私と目が合った瞬間、
申し訳なさそうに眉をさげて。
香「ごめん。キツい言い方したよね。
私も実は1人で演出するの初めてだから
あんまり余裕なくて、
……本当にごめんなさい」
「香坂先輩！あ、謝るのは私の方ですから！」
あわあわしながら頭をあげてもらってたら、
香坂先輩の後ろから誠也先輩が来て。
誠「エリー、ごめんな。
俺もあんま顔出してへんかったから
状況把握できてなくて。
今日のアクセの調達、俺が代わりに行ってこよか？」
「誠也先輩……。
もしよかったら、一緒に行きませんか？
色々、教えてほしいです」
誠「そ？ほんなら2人で行こか」
「はいっ！」
大「ちょっと待ったー！
2人で出かけるん？ズルい、俺も行きたい！」
誠「はぁ？大晴何言うてんねん。
俺らアクセの調達って」
大「そんなん1時間もあればいけるっしょ。
それに、そのアクセ俺らがつけるやつなんでしょ？
そんなら俺らもおった方がえぇやん！」
健「あー、そーゆーことなら確か近くに美味しいケーキの店が、」
誠「ちょ、待ちや！まだ決まってへんっ」
阿「え？ケーキ？
それは聞き捨てならへんよなぁ？恩ちゃん」
恩「もちろん。甘いもので僕を置いてく選択肢はないから(笑)」
気づいたらぎゃあぎゃあ大騒ぎになって、
誠也先輩は「お前ら全員奢るとか聞いてへんって！」って
いつも通りきゃんきゃん怒ってるし
みんなは勝手に近くの美味しそうなお店調べ始めるし、
香坂先輩もしれっと「ここ美味しそう」って一緒に見てるし、
「ふふ、」
やっぱりこの部活、楽しいな。
良「辞めへんかったら、これからもっと楽しなると思うで？」
「……はい」
頷いた私を見て笑った正門先輩。
やっぱり、先輩には敵わない。
良「お、これとか美味そうやん。えぇなぁ」
大「えっ、まっさんは自腹やで？」
良「え、嘘やんなんでよ」
健「当たり前やろ。
俺らと香坂先輩とエリー奢って誠也くん可哀そうやわ」
誠「そうや、自重せぇ正門」
良「え、ひどない！？」
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作者名：マリア | 作成日時：2023年10月12日 22時
