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わいわいお話してたら海まではあっという間で、
健「到着ー！」
大「泳ごー！」
リ「おーい止まれ犬2匹」
誠「クーラーボックスと浮き輪運べよ！」
江「あっ、私持ちます！」
走り出しそうなこじけんと大晴くんを宥めて
位置取りをしてから着替えに行くことになって、
更衣室の前で分かれて
エリーちゃんとロッカーを探す。
「私、ワンピースの下に水着着てるけどエリーちゃん更衣室使う？」
江「ううん、私も着てるんだけど、」
「どうかしたの？」
江「……上に羽織るもの、忘れちゃって」
恥ずかしそうにシャツを脱いだエリーちゃんの水着は
薄桃色のフリルがついたかわいいので。
そのままでもいけそうやけど、
本人は今にも茹であがりそう顔してるから
こんなエリーちゃんを1人で水着姿にさせるのは
あんまり酷な気がして。
「……よかったら、私をも脱ごうか？」
江「えっ！？いいの？」
「1人じゃ恥ずかしいよね？」
江「ありがとぉあだっちーちゃん(泣)
こんな露出多いのコスプレでもしないから
もうダメだと思って……！」
「2人なら大丈夫やよ、頑張ろ！」
本当は私も恥ずかしいけど……、
大丈夫！
みんな優しいから似合ってなくても
笑ったりする人はいないもん！
最初の一瞬だけ耐えるだけ！
「よし！エリーちゃん行こ！」
2人でぎゅっと手を繋いで
おそるおそる更衣室から出る。
一気に目の前が砂浜で真っ白で人がいっぱい。
みんなどこやろ？って目を凝らしてたら、
リ「お2人さん、こっちやで」
リチャードさんの声がして振り返る。
健「ワーォ、大胆やなぁ(笑)」
大「2人ともかわえぇな！」
もう食べかけのかき氷片手に
海パン姿のこじけんと大晴くん。
「こじけん、ニヤニヤしてない？」
健「当たり前やろ。男のロマンやし」
大「あ、ちょいこじけん……後ろ、」
慌てた大晴くんの声がしてこじけんが振り返る。
健「え、なに、ってぎゃぁ！！」
誠「男のロマンは他所でやってくれへん？この変態が！」
健「ちょ、目、目ぇ潰れるって！」
誠「上等！！」
健「ぎゃー！！」
楽しい海水浴場に似合わない悲鳴が聞こえて、
リチャードさんは「あ、すみませんねぇ」って謝ってるし
大晴くんはしれっと避難してるし、
「なんとかなったみたいやね？」
江「うん、……すっごい注目されてて恥ずかしいけど」
健「ぎゃー！！」
誠也くんに痛めつけられて
こじけんはしばらくヘトヘトになってた(笑)
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作者名：マリア | 作成日時：2023年10月3日 0時
