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結「はい、合格御守。
大晴くんと2人で買ったの」
「やったー！これで絶対合格やな！」
結「私はともかく、大晴くんは頭いいから
きっとパワーこもってるよ」
「大晴くん、受かったら遊びましょうね！」
結「……晶哉って大晴くんと仲良しなんだね」
「まぁね、男の仲なんよ。俺らは」
結「なるほど、」
「ふぅーん」って
唇を尖らせながら視線を外すAちゃん。
はっはーん、これは大晴くん関係で
何かあったんやな。
これやってる時、だいたいなんか考え事してる時やもん。
すぐ分かるんよな、ずっとAちゃん見てたから。
でもごめん、大晴くん。
今は俺のターンやから。
邪魔せんといてな？
「なぁなぁ、Aちゃん。
今日、会おうって話した時に
夜まで空いてる？って聞いたやんか」
結「あ、うん。覚えてる」
「あんな、よかったらこれ、一緒に行きませんか？」
結「……プラネタリウム？」
「こっからはちょっと離れてるんやけど。
たまにはえぇやろ？」
受験勉強以外の時間全部使って
調べた今日のデートプラン。
っていっても、
俺も願書受付ギリギリで時間ほとんど取れなくて
夕方から夜しか空いてなくて、
そんな中見つけたのが
このプラネタリウムやった。
「ビルの一番上がプラネタリウム会場で
一階下がなんか、光るやつなんやって」
結「光るやつってなに？」
「うぅーん、よぅ言えへんけど……きらきら、ふわ！みたいな」
結「うふふ、気になるなぁ(笑)」
よしよし、うまく説明できひんかったけど
Aちゃんが興味持ってくれたら結果オーライや。
「どう？」
結「うん、行きたい。楽しみ」
「よっしゃ！じゃあ決まりや」
デートプランが無事決行できそうで
ガッツポーズ両手でしてもうた。
―お待たせいたしました、お飲み物とケーキになります―
ちょうどえぇタイミングで
ケーキも来て、幸先えぇ感じや。
・
夏旅行のことや、新入生公演の話しながら
楽しくお茶してたら
いつの間にか5時になってて、
そろそろ移動してもえぇ時間になってた。
「Aちゃん、そろそろ行く？」
結「時間？そっか、話しこんじゃったね」
「うん、ケーキ美味しかったし」
また来る機会があったら今度は別のも食べてみたいな。
美味しそうなケーキのショーウィンドウを見ながら
こっそり何個か目をつけておいて
お会計に並ぶ。
結「まとめてお願いします、」
あ、先越されてもうた。
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作者名：マリア | 作成日時：2023年10月3日 0時
