〇夏の夜の夢-Orange ページ3
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健「ベッドに、ダーイブッ！！」
―こじけーん、先に端のベッド占領するなぁ(笑)―
健「
織「ここ南極じゃないんだよ(笑)」
4人一組のコテージに入った瞬間こじけんはあっという間に
ベッドにダイブしよって。
良「えぇ、そんなら俺はどこにしよっかなぁ。大晴は？」
「あ、俺は……余ったところでいいです」
良「そ？じゃあ反対側の角もろて」
織「待てまっさん。何をしれっと」
良「あ、もう荷物置いてもうた(笑)」
絶対確信犯やろって笑顔浮かべて
にこにこベッドに寝転んだまっさんに、
オリバーさんと俺は顔合わせて笑うしかなくて。
織「大晴、君だけが良心だ信じてる」
「オリバーさん荷が重いっす(笑)」
しゃあないからこじけんの隣のベッドに荷物を置いて、
健「たいせー、バーベキュー始まるまでトランプしよや！」
「あ、ごめん。俺ちょっと出てくるわ」
健「えぇー、いけずぅ。
まぁえぇわ。まっさん、オリバーさんやりましょ？」
良「えぇよー、何する？」
健「大富豪」
織「3人じゃほぼ出来レースだな(笑)」
健「じゃあ誠也くん達呼んでこよ。行くぞたいせー！」
「え、俺やらんって！」
こじけんに肩掴まれて部屋から連れ出された。
コテージとコテージの間は誰もいないから静かで、
ご機嫌なこじけんの鼻歌だけがやけに響く。
健「……妬けた顔してるんちゃうで、たいせー」
「は、」
健「まっさんのこと、何とも言えへん顔で見てた」
「あ、……ごめん。気ぃ付けるわ」
あかん、顔に出てもうてたんや。
とっさに頬に手がいく。
健「おりゃ」
「ちょ、何やねん！」
いきなりこじけんの手が伸びてきて
ほっぺをぷにゅ、と潰される。
いやいらん、こんな胸キュンシチュエーション。
健「まぁ、まっさんもまっさんで
ハッキリせぇへんとこあるからあかんけどな、お互い様や」
「でも、まぁ気ぃ付けや」って付け加えて
こじけんにぺちぺちほっぺを叩かれる。
「痛いって(笑)」
健「お前だけや、エリーにはせぇへん」
「え、なんでエリー？」
健「お前らそっくりやから」
「どこが」
健「分かりやすすぎるとこ！」
よぉ分らんけどこじけんはそう言って
誰もおらん草っぱらを走りだして
健「たいせー、あの夕陽に向かって競争や！」
「はぁ！？なんやねんほんま(笑)」
結局こじけんに付き合ってたら
バーベキューの時間になってもうた。
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作者名：マリア | 作成日時：2023年10月3日 0時
