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大「あ！こじけん！ずっと探してたで！」
ふれあい広場で
ヒトデでマリオカートやぁって
バカみたいなおふざけしてたら
向こうから福本先輩がわぁわぁ言いながらやってきて、
その隣にいるほたるちゃんの顔が
つやつやしてて、胸が痛んだ。
健「よっしー、ほたるのとこ行き？」
小島先輩から囁かれて
福本先輩と入れ替わりでほたるちゃんの所に行ったら、
螢「よっしー、もうあかん。
大晴先輩かっこよすぎる……」
「ツーショット撮ってもらった」って
嬉しそうに写真を見せてくれるほたるちゃんに
言いたくても言えない気持ちが吐き出てきそうで
唇を噛みしめた。
「ほたるちゃん、」
螢「ん？なに？」
こっちを見たほたるちゃんの目が
あんまりキラキラで、
そんな目で見られるのに耐えられなくて。
「ううん、なんでもない、」
螢「そう？あっ、よっしーはどうやったん？
うちが大晴先輩と一緒の間、部長と回ったんやろ？
なんか話した？えぇ感じなれた？」
「え、あ。……全然、そんな、」
螢「えぇー。うち、大晴先輩と話しながら
今、よっしーも部長とえぇ感じやったらええなって思ってたのに」
「もぉ、いくじなしぃ」って
ツンツン突かれるたんびに、
グサグサ何かを突き刺されてる気がする。
苦しい、
苦しいよ。
大「よっしー、ほたるちゃん！
昼飯行こうや、午後からペンギン行進とイルカショー見んで！」
螢「え、楽しみ！いこ、よっしー！」
「うん、」
ごめん、ほたるちゃん。
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結局、その後
小島先輩と福本先輩の奢りでお昼ご飯を食べて
ペンギン行進も
イルカショーも4人で見て
楽しかったけど、
ずっとどこかで福本先輩とほたるちゃんを気にしてる自分がいて
そんな時にこっそり小島先輩が
「大丈夫か？」って隣にいてくれた。
健「よっしー、これやろ？あのあざらし」
「はい、そうです」
健「これで今日からお前は俺の舎弟や」
小島先輩はかわいいあざらしを舎弟に迎えて
4人でお揃いのペンギンのキーホルダーも買って
最後の最後まで大騒ぎしながら帰ってきた。
駅のホームでほたるちゃんと先輩たちと別れて
1人電車に乗る。
ポロン、
ほたるちゃんよっしー、今日はありがとう!めっちゃ楽しかったよ!またみんなで遊びたいね!
ポロン、
こじけんよっしー、今日はごめんな。またどっか行こ。今度は2人で
私は、とんだ悪者や。
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作者名：マリア | 作成日時：2023年9月4日 20時
