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大「ついたー！天気予報外れたやん！」
健「これぞ青空、見事に晴れって天気やな」
出発した時じめっとしてた空も
水族館に着く頃にはまっさらな青空になってて。
駐車場で降りただけなのに
気持ちはもう楽しい。
「いい天気やなぁ、」
健「よっしー写真撮ろうや、アオハル写真」
「駐車場ですけどね」
やたらテンションが高い小島先輩が
インカメラを向けて、
大「おい、俺も写るって！
ほたるちゃんもおいで？」
螢「あ、はひ！」
結局4人集まって
南国みたいな青空の下で記念写真。
大「うわ、めっちゃえぇやんけ！
あとで送っといてなこじけん」
健「おっけ、ってかこの4人でグループ作ろうや。
そしたらアルバムで簡単に送れるやん」
小島先輩がささっとスマホをいじって
すぐに『ぺんぎんといるか組』って
変なグループの招待が来た。
「なんです？ぺんぎんといるか組って」
健「え、今日見たいもん集めた」
「絶対後で見て何のグループか分からないじゃないですか」
健「ええやんか、いるかもペンギンも見たらきっと忘れへんから」
「もう、」
さっそく送られてきた写真は
自分で言うのもなんだけど
楽しそうで。
大「よっしゃー、じゃあ行こうや！」
螢「おぉー！」
健「入り口まで競争ー！」
「ちょっ、車来てるって！」
これが夏休みなんやな。
初めてや、こんなん。
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健「よっしー、こっち見てみ？この鯛アホ面してんで？」
「うわぁ、美味しそう」
健「え、水族館でそれ言っちゃう？」
薄暗くてひんやりした室内で
ゆったり泳いでる魚達。
ひそひそ声で話しかけてきた小島先輩に誘われて
美味しそうな鯛を見てたら、
パシャ
「え、小島先輩？」
健「おっけー撮れた、鯛とよっしー」
「どんな需要があって」
健「食べられる者と食べる者、世はまさに弱肉強食の世界、」
「消しといてくださいね」
健「え、それはあかんよ」
ネタ写真として何かしらにアップされそうな気しかしないけど
一応釘は刺しといて
次の水槽に移動する。
あれこれ絡んでくる小島先輩を適当に相手しながら
しばらく進んだら
おっきな大水槽の前に来た。
「うわぁ……おっきい」
健「あ、クジラや」
「いや、入るかい」
健「はは、楽しいなぁよっしー」
「そうですね」
なんやかんや言いながら
小島先輩と回る水族館は楽しくて
薄暗い中で見る小島先輩は
いつもよりちょっとだけカッコよく見えたりして。
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作者名：マリア | 作成日時：2023年9月4日 20時
