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大「ならあだっちー決まりな！」
健「水着はマストで用意頼んます」
「うん、分かった！」
2人とも快くオッケーしてくれたから、
24日のスケジュールに一番目立つように
「ドライブ！」って書いてぐるぐる丸で囲んじゃって。
あ、あとで誠也くんにも言っとかなきゃ。
喜んでくれるかなぁ……。
大「レンタカー6人乗りやんな？
俺ら3人と誠也くんと、
あとリチャ君おらな誠也くん拗ねるやろ？
ってなったらあと1人どうする？」
健「女子1人はさすがに寂しいやろ。エリー誘ってみる？」
大「あ、エリーえぇやん。呼ぼ！」
「エリー？」
健「俺らの同期、紅一点」
大「おい、一応もう1人おるやろ(笑)」
健「俺はアイツ認めてへんから。
この間の部活の態度見たやろ？」
珍しく怖い顔してるこじけんを「まぁな、」って宥める大晴くん。
なんだか演劇部も大変みたいやけど、
もう1人はその「エリーちゃん」って子を誘うってことで
話はまとまって。
大「めっちゃえぇ子やから仲良くなれると思うで？」
健「気ぃ合いそうやしな、2人」
「うん。すっごく楽しみ！」
同い年やし仲良くなれたらいいなぁ、なんて
まだテストも始まってないのに
夏休みのこと考えたらもうドキドキしてくる。
はやく誠也くんに会いたいなぁ、今何してるんだろ？
健「『誠也くん、今何してるかなぁ』って顔してんで、あだっちー」
「えっ！？」
ぽわ！って熱くなるほっぺたを手で隠すけど、
こじけんはイジワルそうにニヤニヤしてて、
健「やっぱ図星か。えぇなぁ、恋って」
大「あだっちー、ほっぺた真っ赤になってるやん(笑)」
「もう、いじわるやめてよぉ……！」
健「うわ、今のあざと！」
大「今のは誠也くんもメロメロになるん分かるわ」
大晴くんまでそんなん言い出して、
「もう！」って逃げるように顔をすっぽり手で隠してたら、
誠「何してるん？」
「きゃっ！」
上から大好きな人の声がして顔をあげたら、
誠「顔真っ赤やん、どうしたん？」
「え！ううん！何でもないっ」
ぐいっと覗き込んでくる誠也くんに慌てて首を振る。
言えへんもん！
誠也くんのこと考えてた、だなんて。
―末澤ー、行くで―
誠「おん、」
「勉強頑張ってな」って頭を撫でて行っちゃった誠也くんに
胸はきゅんきゅん鳴りっぱなしで。
健「……やっぱえぇよな、恋って」
大「おん、なんかうらやましいわ」
そんな呟きは、もちろん聞こえてなくって。
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作者名：マリア | 作成日時：2023年8月18日 15時
