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「え、ほんまに？」
健「おん。これは信頼と実績の小島調べに基づくデータやけど
まっさんとおる時のユキさんってなんか色っぽいやろ？」
「まぁ、確かに」
ぶっちゃけあんまあてにできひんデータやけど、
それはなんとなく分かる気するから頷いとく。
健「けどな、たいせーとおる時のユキさんはかわえぇねん」
「そうなん？あんま意識してへんかった」
健「まぁ、喋ってる本人は気づかんやろうな。
けど“色っぽい”と“かわえぇ”ならかわえぇ方が上やし、
これ即ち、たいせーにも勝機はあるってことやんか」
「え、そうなん？」
健「おん。6：4でかわえぇが勝つ。小島調べやと」
「めっちゃ僅差やんけ(笑)」
健「細かいことは気にせんでよろしい。
よぉ“隙があるんが色気や”って言うやん。
それってつまりは相手につけいる隙を見せて、
迫られるんを誘ってるってことやろ？」
「まぁ、悪い言い方したらな」
健「それってある意味、自暴自棄やと思うねんな。
あなたの好きにして、って
相手に全部委ねちゃってるやん。
それよか、ありのままの自分でかわえぇ方がよくない？」
「まぁ……、そうなんかなぁ」
別に俺とおる時のユキさんが自然体かどうかとか
気にしたことなかったけど、
ウソつかれるよりは正直でおってくれた方が
きっとユキさんも楽やと思うし。
こじけん調べ意外と説得力あるな、ってちょっと見直した。
健「ま、今から夏休みやし。
夏旅行も新入生公演の練習もあるから、
まだ勝負諦めるんは早いんちゃう？」
「……そうやな。ありがとぉ、ちょっと元気なったわ」
健「えぇってことよ。さぁ、あの朝日に向かって走んで！」
「いや俺ら自転車やし、ってか漕いでるん俺だけやろ(笑)」
健「安心せぇ、転ぶ時は2人一緒や！」
「そんなロマンスいらん(笑)
ってか今何分なん？振替授業って1限より10分早かったやんな？」
健「え、そうなん？……あ、そんならあと5分で始まるわ」
「はぁ！？ちょ、遅刻するって！」
健「よっしゃ、ほんならこの坂ノーブレーキで行ったれ！」
「いやムリやって！あかん、転ぶ転ぶ！！」
キキィーッ、
「「ギャーッ！！」」
……
…
・
ガチャ、
誠「お疲れ……、ってお前ら何があったん？その絆創膏」
「いや、マジで悪ノリが過ぎたって言うか」
健「ちょっとアオハルし過ぎてもうて」
誠「なんか分からんけどアホやな、自分ら」
〇夏の予定は照れ屋なキミと。-Yellow→←◆明け方のボーイズトーク
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作者名：マリア | 作成日時：2023年8月18日 15時
