〇この気持ちにつける名前は-Orange ページ24
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良「ほんなら、『欲動』公演大成功を祝してぇ……」
「「かんぱぁーい！！」」
珍しくのっけからテンション高いまっさんの音頭で始まった
『欲動』の打ち上げ。
先輩らとガッツリ外で飯食うの初めてやったし
マナーとか大丈夫かな？って緊張してたんも一瞬、
誠「盛り上がってるかー！お前らぁ！」
リ「末澤ペース早いって」
誠「リチャはなんっで冷静やねん！」
健「誠也くん顔あっかぁ。覆面の時みたいやん(笑)」
誠「おぉ、やったろかぁ？」
リ「やめとけって(笑)」
―おーい、末様が伝説の変面やるってよぉ！―
―待ったぁした！！―
早くも無法地帯入ってて(笑)
酒好きな先輩も多いらしく
飯もお酒もじゃんじゃん運ばれてくるし、
―まっさん俺ともちゅーしてやぁ！―
良「もーイヤやって虎ちゃん(笑)」
すぐ誰かちょけ始めるからめっちゃおもろくて、
「打ち上げ楽しいな！こじけん」
健「ほんまやなぁ、俺もはよ酒飲めるようになりたいわ」
「あかんで？」
健「わぁかってるって(笑)」
うらやましそうなこじけんとポテト摘まみながら
賑わってる座敷をぼんやり眺める。
健「ほんまにえぇ公演やったよなぁ」
「せやなぁ、」
健「迫力あったって言うか」
「おん、」
健「次は、俺らの番やな」
「……おう、」
何もしてへんかったクセに
妙に熱っぽいこと語ってみたりして。
こんなこじけん珍しいな。
やっぱ酔ってる訳ちゃうよな？
―たいせぇ、こじけぇん！―
健「うわ、キク子さん顔まっかやんけ」
菊「なー、なぁんであん子連れてきたん？
1年で面倒みてやもぉ」
「あの子？」
菊「ほぉらぁ、あれぇ！」
ビシッ！とキク子さんの指差す先では、
―まさかどせんぱぁい♡カッコ良かったですぅ♡―
良「あはは、ありがとぉな？」
「あー、あれはぁ……」
菊「あん子のせいで全然まっさん飲んでくれへんねんけど！」
健「しゃーないやん、元々1年は自由参加やった訳やし。
『私も行きたいですぅ♡』って言われて断るんも気まずいし」
菊「えー？アンタら2人はスタッフしとったしえぇけどさぁ、
あん子は別やんかぁ。ふつー遠慮せぇへん？」
「まぁ、分かりますけど」
菊「あーもうっ！いっそちゅーでもしたろっかな」
「えっ、キク子さんそれはあかんって」
菊「なにぃ？たいせぇヤキモチ妬いてるん？」
「ちょっ、抱きつかんといて！」
健「わぁ、キク子姐さん大胆♡」
「こじけん見てへんで助けてや！」
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作者名：マリア | 作成日時：2023年8月18日 15時
