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虎「まっさん……ユキのこと何か聞いてる？」
おそるおそる聞いた虎丸先輩に
まっさんは「え？」ってとぼけた声出した後、
良「……あぁ、お休みになってもうたんやろ？
最近体調悪いって言うとったし」
「俺も様子見に行きたいねんけどなぁ」って
へらへら笑うてるまっさんにムッカァァ……！って来て、
「いや、……なにへらへらしてんねんッ！お前ッ！」
虎「ちょ、大晴！！」
胸ぐら掴みかかった俺を慌てて抑えに入る虎丸先輩と
もみくちゃになりながらまっさんを睨みつける。
「ずっと一緒におるやんけ！
ユキさんの隣におんのはいっつもまっさんやん！
やから、俺は、俺はっ」
悔しくて涙で滲むんがイヤで必死に唇噛みしめる。
何でそんな顔できんねん。
ふざけんなや。
「俺が知らんこといっぱい知っとるクセに！
ユキさんのこといっちゃん知ってるんは、
キク子さんでも晶哉でもない、まっさんやん！
やのに、何でユキさん幸せに出来ひんねん……」
意気地なし。へたれ。こんなん漢ちゃう。
詰ってやりたい悪口はいっぱい浮かんでくるけど、
そんなん言うたらきっとユキさんが悲しむから。
「まっさん、嫌いや……」
一番子どもじみた悪口をぶつけたら、
良「そうか。……俺も、大晴嫌いやで」
真っ暗な瞳で俺を見たまっさんが静かにそう言った。
「……ッ！」
情けな。部活仲間やのにこんな小学生みたいなケンカして。
やけど、今はまっさんと口利きたなくて、
虎「ちょ、大晴！」
虎丸先輩の腕振り払って稽古場から出たら、
バタバタ階段を駆け下りた。
知らん、まっさんなんかもう知らん。
俺がおらへんくて稽古できひんくなってまえ。
相棒おらへんくて困ってまえ。
「最近台詞以外の演技うまなってきたな」とか
「アクションやっぱ俺より動けるやん」とか言うとったけど、
ほんまは焦ってたんやろ？
俺が必死こいて練習したんを認めるたびに
まっさんちょっと悔しそうな顔しとったで。
それが俺は嬉しくて。
まっさんと肩並べてるって、
引っ張られてばっかちゃうぞ、って、
けど、ほんまはアドリブしたりした時に
2人でぴたっと息が合った時が一番嬉しくて。
俺らは“バディ”やって、そう思えたのに。
「うぅ……っ」
階段を1階まで駆け下りたら息が苦しくて
耐えてたもんが全部零れそうになった。
誠「大晴？ここで何してんねん」
「……誠也、くん、」
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マリア(プロフ) - ろにくまさん» ろにくまさんお久しぶりです！現実逃避の場にしてくださってたのに不甲斐ない事になりすみせん。私にとってはろにくまさんのコメントが暖かくて今も嬉しくて仕方ありません。過去作はバリバリ書き直してますのでそのうち必ず戻ってきます。その時はぜひまた。 (3月28日 2時) (
レス) id: 98df0cf24d (このIDを非表示/違反報告)
ろにくま(プロフ) - 長くなってしまいましたが、どうか無理をなさらず、マリアさんにも私にも彼にも彼らにも、幸せが訪れることを祈っております。 (3月26日 1時) (レス) @page7 id: 2f3320c7da (このIDを非表示/違反報告)
ろにくま(プロフ) - マリアさんが大切にこの物語を綴ってくださるおかけで、キミ恋！は私の現実逃避の場となっていました。私のような読者の拠り所になれる、暖かい場所を作ってくださりありがとうございます。 (3月26日 1時) (レス) @page7 id: 2f3320c7da (このIDを非表示/違反報告)
ろにくま(プロフ) - お久しぶりです。私もあの日から年末に感じた苦しさとはまた違った苦しさを感じております。彼以外を好きな方との気持ちの差や5人で進む現実に潰されてしまいそうな日々です。 (3月26日 1時) (レス) @page7 id: 2f3320c7da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マリア | 作成日時：2024年3月9日 0時
