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良『大晴、何か質問してみ？活動内容とか』
えぇっ、今それどころちゃう……！
俺のガチ貞節かかってんねんで？
ほんま、これ終わったら3回は飯奢ってもらわな割に合わへんって！
大事な我が身抱きしめて完全ガードしながら、
それっぽく首を傾げてみる。
「ここってどんな活動してるんですかぁ？」
―んー？ここは女の子になぁ、
恋愛のアレやソレを手取り足取り教えてあげるサークルやで♡―
「へ、へぇ、」
そんなん100％アウトやんけ！
―まぁモノは試しやし1回やってみる？すぐにヨくなれんで♪―
「え、ど、どうしよっかなぁ……？」
迷ってるフリしてる間にも
6対1の数の原理でじわじわ教室の角に追いやられていって。
あかん、この人数差はさすがにヤバいかも。
―ほんまに美人やなぁたい美ちゃん♡―
―今まで色んな女に声かけたけど君が一番かわえぇで？―
アホ、俺男やし。
ユキさんの方が100倍美人や。
……いや、待って。
確かユキさんも声かけられた言うてたよな？
まさか、ユキさんもこんなキモいことされたってこと……？
男らに囲まれて泣きそうな顔してるユキさんを想像したら、
「……なんか腹立ってきた、」
良『え、大晴なんか言った？』
―じゃあ、取りあえず上着脱ごうな？♡―
肩をしっかり抱かれて別の手が俺の胸元をまさぐる。
ユキさんにもこんなんやったんか、コイツら。
―あれ、けっこう薄め？おっぱ、―
「……触んなや、このド変態がぁッ！！」
ボッカーン！
―えぇぇっ！？―
良『あららぁ、やってもうたわ(笑)』
俺のパンチで金髪ピアスは吹っ飛んでって、
周りが驚いてる隙に空手の構えを取る。
なめんなよ、こっちは府大会3位やねんぞ！
邪魔なパンプスも脱ぎ捨てたら臨戦態勢ばっちしで。
良『大晴ー、手ぇ出したらあかんよー。
あ、そうそう、全員出動して。うん。よろしくぅ。
……さっきの映像だけ切り取って規律委員に渡さなな』
―ま、まさか男やったん？―
―てめぇ騙しやがったな！―
ガチャッ、バーンッ！！
―わっしょい！わっしょい！―
―え、何やねんこいつら！！―
―わっしょい！わっしょい！―
―ちょ、担ぐなやめぇ！ぎゃぁぁ！！―
―わっしょい！わっしょい！―
突然流れ込んできた覆面軍団が
変態どもを胴上げしては投げ飛ばしてる。
そん中でも一際背の高いのが俺の前に来て覆面を少し外したら、
健「たいせー大丈夫か？」
「こじけん！」
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作者名：マリア | 作成日時：2023年8月11日 17時
