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ビックリしすぎて一言も言えへんまんま結城先輩をガン見する。
結「ん？どうかした？」
うわ、黒髪めっちゃ綺麗……。
目もぱっちりしてるし、指も細くて、
ん？
さっき誰か俺の髪触ってへんかったっけ？
え、まさか、
結「あ、髪の毛くっついてる」
結城先輩の指先が頬に触って、
ドキドキしてめっちゃ瞬きしてまう。
結「ふふっ、ここ痕になってるよ(笑)」
「え、ウソやん。はずかし、」
結「定例会って活動してないと退屈だもんね？」
「あっ、いや……すみません」
結「あ、別に怒ってる訳じゃなくてね。
今日はたつさん、あ、脚本のセクション長なんだけど
その先輩がお休みだから私も1人なの。
だから、ぼっち同士仲良くしてほしいなぁと思って」
「え、全然！全然いいですよ！」
誠「そこー、うるさいー」
また末澤先輩には怒られてんけど、しょうみどうでもよくって。
え、つまり今日の部活中は結城先輩ひとり占めってことやろ？
よっしゃ！
めっちゃついてる！！
こじけん、ごめん。今日はこじけんおらんでほんまよかったわ。
結「ねぇ、」
「は、はいっ？」
結「お名前聞いてもいい？確か、新入生1番乗りの子だよね？」
「あ、社会学部地域振興学科の福本大晴です！」
結「へぇ、
「結城先輩は
結「あらら、じゃああの説明会いたんだ(笑)
私が挨拶したのその時だけなのに」
「恥ずかしいなぁ」なんてはにかむ結城先輩もめっちゃかわいい。
結「福本くんはみんなから何て呼ばれてるの？」
「あー、普通に名前で呼ばれるんが多いかも、“大晴”って」
結「そっか。じゃあ私も“大晴くん”って呼ばせてもらおうかな？
呼び方はバラバラじゃない方が便利だろうし」
「もう全然っ、好きに呼んでもらってえぇので！」
うわぁ、結城先輩から名前呼ばれた……！
自分の名前大好きになってまいそう。
結「私のことも“ユキ”でいいからね。
部活ではそう呼ばれてるから」
「え、いや先輩に呼び捨てはちょっと、」
結「じゃあ、ユキちゃんとか」
「そ、れもハードル高め、」
結「んふふ、だめ？」
「……もぉあかん、これ以上いじめんといて」
何これ、むっちゃかわいない？
「だめ？」とか、そんなんあかんやん。
ちらっと顔をあげたらけらけら楽しそうな結城先輩と目が合って。
あかん、色々しんどすぎるって。
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作者名：マリア | 作成日時：2023年8月11日 17時
