残職 ページ12
深夜にいつも通り徹夜でデスクに向かい合っていた時、
部下からの１つの通知で全てを知ってしまうことになる
「降谷さんっ..！」
騒々しく走って僕の方に寄ってきたかと思えば声を荒げる部下に片手間に話を聞く
「どうしたんだ、落ち着いて報告しろ。」
この時すでに4徹で疲れ切っていたのもあり一瞬その事実を受け入れることに時間がかかった
「Aさんが音信不通で、組織との取引から数キロ離れた先で散乱していた血液の一部DNA鑑定をしたところAさんのものだと思われるもので、遺体は海に破棄されたとの報告が...」
早口で途切れもなくただ無機質に発せられているかのような報告に、持っていた資料を落とす
「は....？」
自分でも分かるほどの低い声と共に、オフにしていたスマホの通知がタイミングよく目に映る
ベビーフェイスゴリラへ
ふざけた始まりだが、遺言書のような文脈に脈が速くなる
『また仕事が落ち着いたらみんなで会おうよ』
そんな呑気な事を抜かして1人で笑っていたあいつの顔が脳裏に浮かぶ
約束、守れなくてごめんね
そんな文で最後どんなに返信を送っても彼女からの返事は来ない
「現場に向かって調査を進めているようですが、やはりAさんのものかと思われるような携帯電話が半分だけ落ちていたようです。」
淡々と述べられる言葉に現実味がない
いつもみたいにふざけた笑顔で彼女が帰ってくることはないと言うのか..？
そう思えば思うほどなぜ助けを呼んでくれなかったのか
虚しさが心を覆っていく
「俺も現場に行く、位置情報だけ送ってくれ」
「はい、」
俺は結局無力だと言うのか..？
彼女にこの募らせた想いだけ伝えることができないなんて、___
いつもと変わらない空がより現実味を濁らせた。
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処刑人 - ちゅき♡ (9月4日 0時) (
レス) @page22 id: 7578fd3293 (このIDを非表示/違反報告)
紅 - おモロ (8月14日 18時) (レス) @page21 id: 2876b83137 (このIDを非表示/違反報告)
猫背 - ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (6月20日 20時) (レス) @page21 id: 2c7947eccb (このIDを非表示/違反報告)
花音(プロフ) - 初めまして♪凄く面白かったです( ≧∀≦)ノ続きがとても気になります( ;｀Д´)これからも応援してます(^○^) (5月19日 11時) (レス) @page20 id: c9954f1e86 (このIDを非表示/違反報告)
猫味の飴 - わーすみません！！今度修正いたします。教えていただきありがとうございます。 (5月11日 0時) (レス) id: 2c7947eccb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ネコ枕 | 作成日時：2023年5月5日 20時
