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「俺、Aの事好きだったんだけど」
その言葉に頭が真っ白になる
中村さんが私を好きだった？
そんな素振り1回も…
海斗と付き合ってから初めて中村さんがバイト先に来た時の事を思い出した
あの日の中村さんは明らかにいつもと違くて本人は酔ってるだけって言ってたけど、あんな中村さんを見たのは初めてだった
もし、あの時から私を好きでいてくれたなら…
『…ごめんなさい、私、失礼な事ばっかり』
「別に。クラに出会ってなくても
俺は振られてたんじゃない？」
冷たく感じてしまうような言い方も中村さんの優しさで、気付かない間にも中村さんにたくさん助けられてきたんだろうな…
「あ、そうだ」
時計を見てから今度は何かたくらんだようにニヤニヤしだす
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作者名：あやんちゅ | 作成日時：2021年2月24日 23時
