目をつけられる ページ9
「うあああああ！？」
「逃げろおぉぉ！！」
《ピュオオォォッ！！》
ホウオウを前に、逃げ惑う人々。Aはそんな彼らに無情に炎を噴く。
だがやはり一人だけは、座ったまま逃げようとしない。
隈のある男性、トラファルガー・ロー
「動物系幻獣種の悪魔の実か？…面白い女だ」
ローはくつくつと笑う。彼の手にはAの手配書。
天竜人に攻撃し、賞金をかけられた存在。それだけでも興味があった。
だがその女は見た事のない生き物を従えていた。…見ただけでわかる。あの生き物は強い。首輪をつけられていたが、その気になれば粉々に砕いていただろう。女からブラッキーと呼ばれた生き物は、それ以上の強さを持っているようだが。
そんな生き物に反旗を翻されることもなく、忠犬のように言うことを聞かすあの女自身も、化け物じみている。
火の粉が舞う。ちりり、と毛先が焦げた。
誰もいなくなったオークション会場。だがしばらくしたら、女を始末するために海軍が来るだろう。
《……》
ホウオウがローの前に降り立つ。そして身体が光ったかと思うと、それは元の女の姿に戻っていた。
『…逃げないの？』
「逃げる必要がないからなァ」
ローはニタリと笑みを浮かべる。そして、刀を抜いた。
『レントラー、"ワイルドボルト"！』
《ガウッ！》
「っ！」
Aはローが刀を抜いたと同時にボールを投げて指示を出す。
ボールから出てきた電気を纏ったレントラーは、ローに全力でぶつかっていった。
ローは咄嗟に身体を捻りレントラーを避ける。だが纏う電気は避けられなかったのか、身体に電流が流れた。
《ガルル……》
『いきなりですね。早く武器を仕舞わないと、レントラーが噛みつきますよ』
ふらつくローにAは言った。レントラーもその鋭い牙を剥き出しにして唸っている。
ローはそれを見てさらに笑みを深める。
…ああ、やっぱりおもしれェ…。
「お前、俺の部下になれ」
『嫌です』
速攻で拒否された。
『誰かに縛られるのなんて真っ平御免だって言ったじゃないですか。絶対に嫌です』
Aはそう言うとレントラーを戻しトゲキッスを出した。
《きゅうぅぅん》
『ということでさような、らッ！』
Aはトゲキッスの背に乗る。そして飛び立つとローに向けてエアスラッシュを放った。それをローが刀で相殺した時には、Aの姿はなかった。
「…くくくっ！やっぱ欲しいな」
ローは腹を抱えて笑う。
…絶対に、手に入れてやる。
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るる - ↓↓↓それな (8月11日 23時) (
レス) @page49 id: daa8a87cdb (このIDを非表示/違反報告)
悪魔ってよく言われる - 絵めっちゃくちゃうまいじゃいすか!!!!!!超好みです。完結おめでとうございます！ (2022年8月21日 10時) (レス) @page50 id: 7b98f51063 (このIDを非表示/違反報告)
弱音ハクはオレの嫁(プロフ) - イラストも素敵で感動しました！ (2021年4月13日 3時) (レス) id: ccc8b6f347 (このIDを非表示/違反報告)
弱音ハクはオレの嫁(プロフ) - 最高かよ！占いツクールのポケモンネタで1番良かったと思います！素敵な作品を生み出して下さりありがとうございます！！ (2021年4月13日 3時) (レス) id: ccc8b6f347 (このIDを非表示/違反報告)
〇子さん - なんだろう...私が見た占ツクのワンピネタの中で一番良かった。終わったときｿﾞﾜﾜｧｯって鳥肌立ちましたもん。番外編とかで続きが欲しいです。素敵な作品をどうもありがとうございました。今日から三日間くらいは楽しく過ごせそうです(笑) (2018年3月28日 18時) (レス) id: ae6d32412e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白兎 | 作成日時：2015年12月26日 15時
