鳥カゴは ページ44
「鳥カゴが消えねェ…！」
それは、決着がついていない証拠だった。
「わあぁああ！！」
「逃げろーッ！」
鳥カゴが閉じる。
死への恐怖。生へ縋る叫び。
それらを切り裂き、鳥カゴは閉じる。
「もう…駄目だ」
「皆…死んじまう」
そして鳥カゴは絶望を生む。
逃げられないという事実を突きつけ、希望の光を吹き消す。
「逃げ場なんてない…ッ！！」
ドレスローザは終わる。全てを切り刻まれて。全てを血で赤く塗られ、終わるのだ。
……なんて、誰が決めたのか。
「止まらねェ方が俺には不条理だ！」
「さァ俺たちの出番だべーッ！！」
「ちょいとお力添えを…！」
鳥カゴを押せ！！！
誰かは諦めていない。誰かは信じている。
自分たちは死なないと。鳥カゴは止まると。
『━━ブラッキー"あくのはどう"
リザードン "フレアドライブ"
ミロカロス "ハイドロポンプ"
トゲキッス "ブレイブバード"
レントラー "ワイルドボルト"
オノノクス "ハサミギロチン"！！』
手加減無しの闇が、炎が、水が、風が、電気が、力が、鳥カゴにブチ当たる。
その威力は、ほんの、ほんのわずかではあったが、
…鳥カゴを、止めた。
目を疑う人々。すぐに鳥カゴは進み始めた。
しかし今この瞬間、確かに、止まったのだ。
『ドフラミンゴは、鳥カゴは止められないと思っている』
でも、これで証明された。
『…私たちは勝てる』
そう言ってニヤリと笑う少女を見て、人々は感じた。
希望という、
その、確かな光を。
「A！お前何でここに！魔獣だって俺の前から突然消えたしよ！」
ゾロがカゴを刀で押しながら叫んだ。Aは肩をすくめる。
『ごめんなさい。私にも事情があって…。でも、もういいんだ。今は貴方たちの味方だよ』
その言葉を聞いて、歓声が上がる。
あの魔獣使いが仲間になった。これ程心強いものはない、と。
『…さて、私も手伝おうか』
Aの身体が、巨大化し始める。目を瞠るような紅を持ち、鋭く太い爪がギラリと光った。
《グオオォォァアアアッ！！》
現れたのは、グラードン。
咆哮は空高くまで震わせ、地響きを立てる。
その姿を見て怯む人々だったが、グラードンは気にも留めずに鳥カゴを押した。流石に技を使うのは人々が危険だと判断したのだろう。
しかしやはり伝説のポケモン。腕力は単純に強かった。
「魔獣使いがいるんだ！絶対に止まる！」
「押せ！皆押すんだ！！」
人々も押し始める。
鳥カゴが止まるまで、あと━━
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るる - ↓↓↓それな (8月11日 23時) (
レス) @page49 id: daa8a87cdb (このIDを非表示/違反報告)
悪魔ってよく言われる - 絵めっちゃくちゃうまいじゃいすか!!!!!!超好みです。完結おめでとうございます！ (2022年8月21日 10時) (レス) @page50 id: 7b98f51063 (このIDを非表示/違反報告)
弱音ハクはオレの嫁(プロフ) - イラストも素敵で感動しました！ (2021年4月13日 3時) (レス) id: ccc8b6f347 (このIDを非表示/違反報告)
弱音ハクはオレの嫁(プロフ) - 最高かよ！占いツクールのポケモンネタで1番良かったと思います！素敵な作品を生み出して下さりありがとうございます！！ (2021年4月13日 3時) (レス) id: ccc8b6f347 (このIDを非表示/違反報告)
〇子さん - なんだろう...私が見た占ツクのワンピネタの中で一番良かった。終わったときｿﾞﾜﾜｧｯって鳥肌立ちましたもん。番外編とかで続きが欲しいです。素敵な作品をどうもありがとうございました。今日から三日間くらいは楽しく過ごせそうです(笑) (2018年3月28日 18時) (レス) id: ae6d32412e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白兎 | 作成日時：2015年12月26日 15時
