逆襲 ページ43
ルフィの目は真っ直ぐで、揺らぎない。
絶対にドフラミンゴを倒す。彼にはその覚悟があるのだろう。
…だからこそ、こんなにも、
『信じて、みたくなるんだろうな』
「ん？」
Aはボソリ、とそう言うと、ゆっくりと歩き出す。その後ろをブラッキーが尻尾を揺らしながらついていった。
「おい！何処に行くんだ！？」
『…いや、私も戦おうかと思って』
ルフィの言葉に立ち止まり、振り返る。
その顔に、ニヤリと不敵な笑みを浮かべて。
そして、すぅ…と息を吸い━━
『ストップ！！』
その言葉が、響いた。
ぴくり、と獣たちの動きが止まる。その言葉と同時に、
《グオオ…》
炎が
《ふぉぉん》
水が
《きゅぅ》
風が
《…ガァ》
電気が
《グオ？》
破壊が
…収束したのだ。
「とま…った、？」
何だ、何が起きた、と人々は騒ぐ。
「……クソが…っ」
ドフラミンゴは舌打ちをする。
「お前…！」
『私にはドフラミンゴは倒せないけど…』
出来る事は、ある。
『救おう。この街を、人々を』
「…！、おうッ！」
ルフィは笑う。Aも笑う。
『ここは、頼んだよ』
「任せろ！」
Aはブラッキーをボールに戻すと、走る。
そして、飛び降りた。ひまわり畑が見える。思ったより、私は随分と高い場所から飛び降りてしまったようだ。
…まあ、心配はしてないけど。
だって、
『リザードン！』
《グオオオオッ！！》
名前を呼べば、来てくれるから。
Aはどさり、と逞しい背で受け止められた。そのまま上空を駆ける。
後ろからは激しい音。どうやらルフィとドフラミンゴの戦いが再開したようだ。
しばらくして人々はルフィが勝ったと喜んでいるが…残念ながら、そんな甘くはない。
『降ろして、リザードン』
《グォ！》
Aは指示を出す。リザードンは素直に従った。
彼が降りた先には、四匹の獣。そこに、リザードンとボールから出たブラッキーが加わる。
Aは仲間たちを見渡すと、口を開く。
『仕方なかったとはいえ、あいつに操られてしまった。…でも、もう気にする事はない』
ルフィが、引き受けてくれたから。
『…一泡、吹かせてやろうよ』
Aは、ちらりと鳥カゴを見た。
突如現れ、世間を賑わせた魔獣使い。
その力、決して侮ることなかれ。
『…久しぶりに、本気でいこうか』
ポケモンたちの雄叫びが空気を、大地を、震わせる。
『さあ、始めよう』
━━逆襲を。
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るる - ↓↓↓それな (8月11日 23時) (
レス) @page49 id: daa8a87cdb (このIDを非表示/違反報告)
悪魔ってよく言われる - 絵めっちゃくちゃうまいじゃいすか!!!!!!超好みです。完結おめでとうございます！ (2022年8月21日 10時) (レス) @page50 id: 7b98f51063 (このIDを非表示/違反報告)
弱音ハクはオレの嫁(プロフ) - イラストも素敵で感動しました！ (2021年4月13日 3時) (レス) id: ccc8b6f347 (このIDを非表示/違反報告)
弱音ハクはオレの嫁(プロフ) - 最高かよ！占いツクールのポケモンネタで1番良かったと思います！素敵な作品を生み出して下さりありがとうございます！！ (2021年4月13日 3時) (レス) id: ccc8b6f347 (このIDを非表示/違反報告)
〇子さん - なんだろう...私が見た占ツクのワンピネタの中で一番良かった。終わったときｿﾞﾜﾜｧｯって鳥肌立ちましたもん。番外編とかで続きが欲しいです。素敵な作品をどうもありがとうございました。今日から三日間くらいは楽しく過ごせそうです(笑) (2018年3月28日 18時) (レス) id: ae6d32412e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白兎 | 作成日時：2015年12月26日 15時
