刀 VS 斧の牙 ページ40
「三千世界！！」
「ゴブ…ッ！」
三本の刀が、ピーカを切り裂く。
巨大で強固な岩だろうと、ゾロにとっては"斬れるもの"である。…特訓の成果は、凄まじく発揮されていた。
「……へへ」
それが嬉しかったのか、ゾロはくすりと笑った。
《グオォォァアアァアッ！！》
「！！」
その時雄叫びがビリビリと空気を、地面を揺らす。
ゾロがその声の方を見たその瞬間、
「ぅおお！？」
《グォァアアッ！》
まるで斧のような鋭い牙を持つ、オノノクスが襲いかかってきた。
咄嗟に避けるゾロ。オノノクスの牙は大地を切り裂いた。パックリと二つに割れる。
「……おもしれェ」
それを見て、ニヤリと不敵な笑みを浮かべる。こんな状況でも、強敵と戦えることには身体が疼くのだ。
…たとえそれが、知り合いの獣でも。
《グオオオ！！》
ギラリと爪が鈍く光る。"ドラゴンクロー"だ。
「ッオラァ！！」
ゾロは迎え撃つと言わんばかりにオノノクスの爪へと走り、自慢の刀を爪にぶつけた。
ガキンッ！！
「…ぐ…ッ」
ジリ…、と足が滑り、身体が後ろへと下がっていく。力負けしているのだ。
《グオオッ》
オノノクスがグッ、と力を入れると流石に危険を感じたゾロはすぐさま退く。
オノノクスの爪は、またもや地面を抉った。
「力じゃ敵わねェか」
……だが、
(「その分、動きが遅い」)
そう。ゾロの思っている通りであった。
Aのオノノクスは、力が強い代償なのか、足がかなり遅かった。動きが鈍いのだ。
(「そこを狙えば、力負けしていても勝算はある」)
ゾロは足に力を込める。
そして、一気に飛びかかった。
《グオオオオオオ！！！》
「ッ！？」
しかしその時、オノノクスが吼えた。
あまりの威圧感に冷や汗を流す。しかしゾロは飛びかかっている。方向転換は出来ない。
彼は意を決して、そのままオノノクスに刀を向ける。
━━その場には、オノノクスがいなかった。
「なにッ！？」
《グオォァアッ！！》
オノノクスは、ゾロの背後にいた。そしてそのまま、牙を背中へと振り下ろす。
「…ッ」
ゾロは声を上げることすら出来ず、地面に叩きつけられた。
"りゅうのまい"
それは、素早さと攻撃力を上げる技。
《グォオオオオ！！》
オノノクスは空に向かって声を張り上げる。
舐めてもらっては困る。自分は、Aのポケモン。弱い訳がない。
足が遅いことなど、とっくに克服しているのだ。
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るる - ↓↓↓それな (8月11日 23時) (
レス) @page49 id: daa8a87cdb (このIDを非表示/違反報告)
悪魔ってよく言われる - 絵めっちゃくちゃうまいじゃいすか!!!!!!超好みです。完結おめでとうございます！ (2022年8月21日 10時) (レス) @page50 id: 7b98f51063 (このIDを非表示/違反報告)
弱音ハクはオレの嫁(プロフ) - イラストも素敵で感動しました！ (2021年4月13日 3時) (レス) id: ccc8b6f347 (このIDを非表示/違反報告)
弱音ハクはオレの嫁(プロフ) - 最高かよ！占いツクールのポケモンネタで1番良かったと思います！素敵な作品を生み出して下さりありがとうございます！！ (2021年4月13日 3時) (レス) id: ccc8b6f347 (このIDを非表示/違反報告)
〇子さん - なんだろう...私が見た占ツクのワンピネタの中で一番良かった。終わったときｿﾞﾜﾜｧｯって鳥肌立ちましたもん。番外編とかで続きが欲しいです。素敵な作品をどうもありがとうございました。今日から三日間くらいは楽しく過ごせそうです(笑) (2018年3月28日 18時) (レス) id: ae6d32412e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白兎 | 作成日時：2015年12月26日 15時
