【ハイキュー】私は全てキミ次第【菅原孝支】

〜35〜任務達成　貴方side＆月島side ページ36

Aside



　勘違いは言わなきゃ伝わらない


　言わなきゃ誤解されたまま






『私、少し外の空気を吸ってきます』


潔「えっ、Aちゃん!?」






　私はもう無我夢中だった


　部員の皆さんの声がする


　それでも、私は止まらない


　走るのが苦手でも、これだけは


　絶対にキミに誤解されたくない






　今、誤解を解かなきゃ


　きっと私は、いつまでたっても


　何もできないままだ






　あの場に居なかったのは


　キミと日向くんだけ


　たぶん二人は一緒のはず


　さっき、迷子って言葉が


　聞こえたからきっと日向くんが


　迷子になってキミが探してる


　そう考えるのが妥当だ






　たとえ日向くんが一緒に居ても


　たぶん、大丈夫なはず


　あの子はたぶん鈍そう






　もう怖いものはない


　誤解を解くチャンスは今だけ


　数分走ったら、道の先に


　キミたちらしき人が居た






『孝くん!!』


菅「A!?」


日「当間さん？」






　キミは、普段走ったり


　大声を出したりしない私が


　珍しくそれらをしているから


　かなり驚いている






菅「なんで、Aがここに、」


『孝くん、あのね・・・私』






　キミの話を遮るように


　私は声を発した






『月島くんと付き合ってないよ』


菅「!!」


日「そうなんすか!?」


『前にも言ったよ、私

　付き合ってないって』






　まだ、勘違いしてる日向くん


　さっきより驚いてる、キミ


　それは何の驚き？


　私が付き合ってなかったこと？


　私がわざわざ言いに来たこと？


　どっちでもいい、いいけど


　少しは意識してくれたかな






『それだけ、勘違いされてたから

　誤解解きたくて』


菅「そう、なんだ・・・」






　まだ、戸惑っているキミ


　それは、期待していいもの？






日「スガさん、当間さん

　 お腹すいたんで

　 早く行きましょ!!」


菅「ああ」


『ｺｸ(頷く』






　何はともあれ、任務達成だ


───────


　〜月島side〜


澤「なんだったんだ、あれ」


東「さぁ？」


潔「・・・」






　わかった、わかってしまった


　いや、薄々気づいてた


　キミの気持ちなんて・・・






　ほら、清水先輩もあからさまに


　落ち込んでいる、きっと


　あの人も気づいたんだろう






　表情からは読みとらせてなんて


　くれないのに、行動では


　随分わかりやすい






　ああ、嫌だな


　

〜36〜また面倒くさくなる　貴方＆Noside→←〜34〜お疲れ様

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す