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〜25〜西谷先輩 ページ26

Aside



『後日、返却してください』






 さっきの生徒が本を借りて


 出て行ったので、図書館には


 私しかいなくなり静かだった






 暇になったから、本の整理でも


 しようかと思い本棚に向かった






『・・・届かない』






 この図書館の本棚は異様に高い


 それなのに、踏み台もない


 背の低い人間の人権はどうなる


 ジャンプしても届かないので


 他の人に任せようとした


 はずなのに、






「ヒョイ」


『えっ?』






 私が手にしていた本は


 いつの間にか本棚にあった






?「ほんと、おまえ小せーな」






 少し勝ち誇ったような顔で


 少しだけ上にある彼を見上げた


 えっと、確か・・・






『にしや先輩?』


西「“にしのや”だ!!」


『ああ、そうでした』


西「おまえ謝る気ねーだろ!!」


『まぁ、はい』←






 こらー!!とか言って怒ってる


 西谷先輩を無視して


 他の本を片づける


 ・・・まだたくさんある






西「この本全部、片づけんのか?」


『はい』


西「一人で?」


『はい』


西「ふーん、そっか」






 別にこれくらい苦でもない


 そう思いながら進めると






『えっ?』


西「うん?どうかしたか?」


『なんで・・・』


西「??」






 この人まで片づけてるの?


 即座にそう思った






『なんで、西谷先輩まで

 片づけてるんですか?』


西「えっ、そりゃあおまえ

  こんな量、一人でやらせる

  わけねーだろ」






 西谷先輩は当たり前だろ?と


 言いながら、片づけていく


 私には、どうしてそこまで


 するのかわからなかった


 西谷先輩が私みたいな後輩を


 手伝った所で何にもならない


 手伝う理由なんてないのに






『意味わかんない(ボソ』


西「なんか言ったか?」


『いいえ』






 いつもキミにしか興味なかったから


 いつの間にか人と関わることを


 忘れていた


 それを知ったのが、中2


 キミが居なくなって


 初めて気づいた






 もう手遅れだと思って


 関わることを諦めていた


 関わり方も忘れてたし


 周りもそうしてしてこなかった


 なのに・・・






 今になって


 月島くんや西谷先輩が


 少しずつ関わるようになった






 少しはいいものと思うけど


 やっぱり、キミにしか興味ないや






『西谷先輩、あの棚届いたんですね』


西「ああ?それくらい

  届くわ!!」←(爆豪みたい)


 

〜26〜ヒロインじゃない→←〜24〜幼なじみの彼氏? 菅原side



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あんこ(プロフ) - 月西さん» すみません、今頃気づきました。はい、ヒロアカ大好きです!ヒロアカの作品も書いているので良ければどうぞ! (2020年1月6日 20時) (レス) id: aed935a54c (このIDを非表示/違反報告)
月西 - 西「ああ?それくらい   届くわ!!」←(爆豪みたい)  これ見たんですけど…ヒロアカ好きなんですか?! (2019年5月23日 20時) (レス) id: 281aad41eb (このIDを非表示/違反報告)
あんこ - ラスクさん» ありがとうございます!これからも頑張ります! (2018年7月18日 18時) (レス) id: aed935a54c (このIDを非表示/違反報告)
ラスク - とても面白いですねー!!夢主ちゃんが健気で読んでて応援したくなります!ガンバってください! (2018年7月17日 21時) (レス) id: fe35c32f1c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あんこ | 作成日時:2018年7月7日 20時

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