【ハイキュー】私は全てキミ次第【菅原孝支】

〜20〜キミじゃなきゃよかったのに ページ21

Aside



『なんでここにいるの』


月「キミが気になったから」






　目の前の彼が言うことに


　理解が追いつかなかった






　彼と私は、ただのクラスメート


　強いて言うなら、前後の席


　ただそれだけ


　それだけなのに、なんで






『私が気になる？』


月「・・・うん」


『なんで、』






　だって、月島くんは


　そういうタイプじゃないでしょ


　人と関わらない私でさえ


　月島くんが他人に


　興味なさそうなのはわかるよ






月「僕がキミのこと気になっちゃ

　 ダメなの？」


『・・・いや、別に』


月「なら、もういいよね

　 早く授業行くよ」


『えっ、うん・・・』






　強引にまた引かれた腕が


　前より優しかった


　でも、その優しさより


　彼が理由を訊いてこなかった


　ということが何より嬉しかった


　でも・・・






『っ・・・』






　前を行く彼に、キミを


　重ねてしまった


────────


「A、行こう!!」


『うん!!』


────────


　懐かしい、小さい頃の思い出


　私がまだたくさん笑っていて


　キミとも仲がよかったよね


　いや・・・よかったなんて


　そんなもんじゃない






　ずっと、大好きな背中


　ずっと、大好きな声


　あの頃からずっとキミにしか


　興味がなかったんだよ






　でも、今たった少しだけ


　キミじゃなきゃよかったのに


　そう思ってしまった


────────


　いきなりですが夢主たちの


　呼び方について書きます




・夢主→菅原

　「孝くん」、心の中は「キミ」



・月島→夢主

　「キミ」、心の中は

　気持ちに気づいてない頃は

　「彼女」、「人形」

　気づいてからは「キミ」



　基本的にどのキャラも


　好きな人は、心の中では


　「キミ」と呼ぶようにします


　スガさんとノヤっさんは


　たぶん、違う呼び方・・・←


　

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