〜16〜“人形”の涙 月島side ページ17
月島side
澤「よしっ、朝練は終わり!!片づけるぞ」
全「はい!!」
あーあ、眠い
こんな早くから朝練って面倒くさい
そんな風に思いながら
まだ重たい瞼を開いて片付けをする
山「あっ、ツッキー
これ先生に出してくるから
先行ってて」
そう言って、山口は
ノートを手に去って行った
「ｻﾞﾜｻﾞﾜ」
ただ廊下を歩いてるだけなのに
身長のせいでｼﾞﾛｼﾞﾛ見られる
ほんと、このくらいの身長
別にそんな珍しくないでしょ
うんざりしながら歩いてると
まだ行ったことのない
図書館の前に来ていた
月「もう、片づける時間じゃないの？」
そろそろ予鈴がなる頃なのに
まだ図書館は開いていた
司書の先生は当分休みなのに
僕は面倒なはずなのに
何故か中に入って行った
『ｽｰｽｰ(寝息』
月「・・・寝てる」
中に入ったけど誰も居なく
出て行こうとしたけど
奥から寝息が聞こえた
向かったら、そこには
棚の死角になって見えない所に
“人形”がいた
月「爆睡・・・」
朝なのに爆睡してる
だけど、日向や影山の時と違って
僕は嘲笑ったりはしなかった
だって、すごく綺麗なんだ
いつも無表情で笑顔なんて
誰も見たことない
無愛想な彼女のことは
ただの“人形”だと思ってた
でも、それは違った
寝顔は普通の表情だし
なにしろ綺麗だ
それも見惚れるほどに
『ん・・・』
月「!!」
彼女が寝返りをうとうとして
机から落ちそうになったので
僕は慌てて彼女を支えた
なんでこんなことに・・・
そう思いながら、彼女を見ると
月「なんで、」
“泣いてるんだ”
彼女の目から一粒の涙が
零れ落ちていた
“人形”でも泣くんだ
心の中で軽くそう思った
だって、彼女も他人だから
泣いてたって、人事だ
なのに、なのに・・・
月「なんでこんなに
キミに振り回されるの」
どこにいても、キミのことが
瞼の奥でちらつくんだ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 167人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あんこ(プロフ) - 月西さん» すみません、今頃気づきました。はい、ヒロアカ大好きです！ヒロアカの作品も書いているので良ければどうぞ！ (2020年1月6日 20時) (
レス) id: aed935a54c (このIDを非表示/違反報告)
月西 - 西「ああ？それくらい 届くわ!!」←(爆豪みたい) これ見たんですけど…ヒロアカ好きなんですか?! (2019年5月23日 20時) (レス) id: 281aad41eb (このIDを非表示/違反報告)
あんこ - ラスクさん» ありがとうございます！これからも頑張ります！ (2018年7月18日 18時) (レス) id: aed935a54c (このIDを非表示/違反報告)
ラスク - とても面白いですねー！！夢主ちゃんが健気で読んでて応援したくなります！ガンバってください！ (2018年7月17日 21時) (レス) id: fe35c32f1c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あんこ | 作成日時：2018年7月7日 20時
