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お兄ちゃんが炭を売りに行った日の夜、
私は花子の破れてしまった着物を
縫い直していた。




母「炭治郎、遅いねぇ」



お母さんがポツリと呟く。


『どこかで寝泊まりさせてもらってるん
じゃない…?山の方は夜になると鬼が
出るみたいだし…』




母「そうねぇ、無事だといいけど。
夢主、変わるわよ。
あなた、自分の羽織りも縫わなきゃ
ダメなんだから」




そういってお姉ちゃんとお揃いの
羽織りと指差す。



『そうだった…花子の着物ばかりで
気にしてなかった…』




母「…夢主らしいわ」




そんな感じで話をしていたとき
土間の方から戸を叩く音が。




母「ちょっと見てくるわね、
はーい、どちら様?」




私だけだろうか。



背中が凍りつくような恐怖を
感じたのは……




「「「「いやぁぁぁぁ!」」」」



『…おかあさん!!!???』



思うがままに土間の方へ走ると





?「ほう…もう1人いたみたいだな…」




その男の近くにあった家族の亡骸。




さっきまで……



ほんの数分前まで…


生きてたのに……


話していたのに……




?「何を立ち止まっている」



男のが近づいてくる。




『…もう、死ぬのかなぁ…
待っててね、お母さん達…
ごめんね……おにいちゃ……』





そこで私は意識を手放した





?「やはり、こやつは美しい…
鬼にさせるべきか……」

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作者名:🖤ひら🖤 | 作成日時:2020年2月15日 9時

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