鬼舞辻無惨 箱 ※ゼロ様リク ページ27
Noside
暗い暗い
何も見えず辺り一面が全て漆黒でこんな場所にいたら上下左右、自分の居場所が分からなくなってしまうだろう
そんな中に少女が1人
少女は鎖で手足を繋がれており逃げることも出来ない
虚ろの目をしながらただひたすらその場所に居座っている
そこに男が1人入ってきた
男は少女に話しかける
鬼「生きているか?A」
男は鬼舞辻無惨
千年以上生きている最初になった鬼だった
少女―――Aはその声で顔をあげる
貴「…」
鬼「あぁ、私の愛しいA。今日も美しいな…」
鬼舞辻はAに近づき顔に手を添えながら話しかける
貴「何の用ですか…」
鬼「お前の様子を見に来た。何か変わってることがあっては困るからな。私は変化することが嫌いだ」
全てを見抜くような目で見られてAは鬼舞辻から目を背けたが
それが気に食わなかったのか鬼舞辻はAの首を押さえつけながら押し倒した
貴「ぐっ…かはっ……」
鬼「…お前は何故この場所に囚われているか分かっているのか??」
見下した目で酷く低い声で言う
鬼「外に出ていた時を覚えているだろう?あの時のお前は輝いていて楽しそうだったな…。だが……」
鬼舞辻が首にかける力を強める
ガシャガシャ
Aが苦しそうに手足を動かし金属音が響き渡る
鬼「お前は外に出れば、私など目をくれずにほかの奴らと楽しそうに話していた。私はそれが気に食わない。お前は私のたった1人の愛しい妹だというのに…だから私は思った」
狂ったような笑みを浮かべ優しく宥めるように話しかけた
鬼「閉じ込めてしまえば誰も見ず私だけを頼りにして生きてくれると…。囚われて日が経つうちに生きる希望を無くしていくお前は外にいた時より酷く美しい……」
首にかけていた力を抜いてAを引っ張り抱きしめる
鬼「だからこれからもお前は私だけを見ていればいい―――逃げようとしたって無駄だ」
耳元で囁かられるままのAは動くことは出来ない
ただ1つ頷くだけ
狂ってしまった兄を元に戻すことはもう出来ない
Aは愛情が故に兄という箱の中から逃げ出すことは出来ないのだ
―――――――――永遠に
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刹那 - 無一郎くんで、夢主が怪我して一ヶ月程度寝てたあと、起きた時の無一郎くんの反応見たいです! (2019年11月10日 9時) (レス) id: 49e82e1275 (このIDを非表示/違反報告)
ナギリ - 時透くんで激甘お願いします! (2019年9月11日 18時) (レス) id: 1c37b94b47 (このIDを非表示/違反報告)
戦国星光 - 苺大福さん» 分かりました!続編の其の肆の方で書かせていただきますね! (2019年7月23日 14時) (レス) id: a9364e4e28 (このIDを非表示/違反報告)
戦国星光 - 千陽さん» ありがとうございます!ゆっくりにはなっているんですが是非これからも読んでいってください! (2019年7月23日 14時) (レス) id: a9364e4e28 (このIDを非表示/違反報告)
苺大福(プロフ) - リク失礼します!不死川実弥で夢主が死んでしまう夢を見た。って言う話をお願いします!毎回楽しませていただかせています!更新頑張ってください! (2019年7月23日 11時) (レス) id: 99e8f5403a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫雨 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=shiu220525
作成日時:2018年8月16日 23時