転生したらまた鬼滅の刃だった件

十三 ページ14

「最近暇じゃね？なんかない？」

「いつもいきなりだな、お前。一ヶ月後に体育祭あるぞ。良かったな、暇から解放される」

「うわー、屋根が面倒くさいやつか〜」

「おい、自分で暇って言ったんだろ？...まぁ
、確かにな。そろそろ委員を決める頃じゃないのかよ？俺のクラスでは昨日に決めたけど」

「え、マジで？言われてたっけ？」


そう言うと、宇髄さんは当たり前といように大きく頷く。
やべ、うちのクラスで係決めてないわ。

今は五月の初め。

この時期が体育会系の男の子が騒ぎ立てる時期である。
私は先生だから、「面倒くさい」という感情が一番あるが、部活対抗リレーを見るのは楽しい。

転んだり、勝つのか負けるのか......いつも、陸上か野球部の戦いだが、時折帰宅部が速い。

帰宅部が活躍している時はいつも興奮している。笑いこげる私と宇髄天元がよく確認されているというのを聞いた。


「はー、決めないとなぁ......あ、義勇。義勇は体育祭の係決めた？」

「当たり前だ」

「あ、こいつ体育の先生だったわ」


そう言えばそうだったわ、と今更思い出した。

一年前は違う人だった訳だし、しょうがないと片付けた。

体育の担任なだけあって、体を動かすことには敏感らしい。
......というのは建前である。

私は義勇が体育祭を楽しみにしていることを知っている。

私が今、この話を宇髄としているとき、義勇がほわほわとした雰囲気を纏っているのを私は見逃さなかった。

だから義勇を率いれたのだ。


「帰宅部勝たないかなー！？」

「剣道部を置いていくな。良いところまで行くんだぞ、剣道部も」

「いや、もしかしたら意外なところが勝つかもしれないぜ？」

「宇髄さんはどこ予想？」

「......陸上。」

「無難なところ選ぶなよ！！！」

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