なにかと推しに避けられるんだが 【二】

？？？ ページ31

「＿＿何、これ」



意味が分からない、どうして未来のことが書いてあるんだ？

昨日あったこと、今日起きること。

すべて細かく丁寧に書いてある。

自分がその時の思ったこと...その時彼が、彼女がどのように行動したのか。

小説のようだった。

それに、自分がその時思ったことが一つ一つ同じ。

この手記はなんなんだ？

意味が分からない、分かりたくもない。


「...な、“◯月◯日 この話を書いている“私”が、やっとこの手記に気付いて、思い出した”？繰り返していることを？

なんのこと？繰り返す？

意味分からないわコノヤロウ！！！」


スパァン、という気持ちよい音を立ててその手記をぶん投げる。

まぁ、またその手記を確認するのだが。


「“その時、この手記を投げ捨てた。ごめんよ手記君”...やべえ同じこと繰り返してるわ。

“今見ているA。この先を書き続けてくれ。貴女は四回目。呼吸も思い出し、すぐに使えるはず。私の一つ上を歩けるから。

◯月◯日にカナエさんを助けろ。私は童磨から逃げている。貴女も逃げれる。
上弦の参と戦ったとき、私は死ぬだろう。貴女も記憶を思い出すだろう。何が言いたいか？

私の屍を超えていけ！！言いたかったこの言葉！！”......私らしいわ。そして思い出したし......」

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