なにかと推しに避けられるんだが 【二】

六十二 ページ20

「あばばばば...貴女柱だったんですか！？」

「ええ、貴女も柱になったのね。女一人だったから嬉しいわ！」


パァッ、と華のような笑顔を浮かべるカナエさんは、綺麗だが、可愛らしいとも言えた。

彼女と会ったのはさっきの会議であり、彼女の姿を見たときの、私の顔はとても酷かったのだろう。
彼女は少し前に柱になっていたようで、私と会ったときはもう柱だったらしい。

普通の人がこんなことを知ったら、驚きすぎて目が飛び出るだろう。


「わ、私も嬉しいです！」

「自己紹介がまだだったかしら。胡蝶カナエよ。貴女の名前は？」

「A！です......」

「良い名前ね。今度どこかに出掛けにいかない？」


勿論、と首を縦に振ると、また美しい笑顔を浮かべてくれた。
なんと美しい！！！！女神だよ！！！！

彼女の笑顔を見たら、多分誰もが振り向き、一目惚れや告白が多発してしまうだろう。

どっかの誰かさんが可愛いとかいうのも納得。

カナエさんが鬼を殺せるとは夢にも思わないが、その姿もきっと天女のように美しいのだろう。


「しのぶとも仲良くなって頂戴？あの子、私にべったりだから」

「あっ、良いんですか？」

「貴女は良い子だもの。私、分かるのよ？」


しのぶちゃんとも仲良くなれるチャンスを貰った。
その後も女子トークをして、カナエさんとの仲が深まることが出来た。

女子が少ない、ということもあり、しのぶちゃんも仲良くなれる...かもしれない？かな？

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