なにかと推しに避けられるんだが

三十八 ページ42

「なんか癒しがほしい......鎹鴉ちゃん、なんか無いかな」

「知ラナイ！朝ハ休ミナンダカラ休メ！」

「優しいね、だが暇なのはしょうがない！遊ぶ！」

「カァ......ナラ、任務ノ方向二向カエ！行ク当テモナイダロ！」


結構ブラックなことをこの鎹鴉は言ってくる。

正直、行く場所も無かったからありがたいっちゃあありがたいのだが、“お前の頭は任務だらけか！”ってならない？...ならないかぁ。

そんなことは良いのだ。
とりあえず、鎹鴉...言いにくいな！？鴉の飛ぶ下をとぼとぼと歩いて行く。

そのまま歩いて行くと、人が賑わっている街があった。ここで鴉が東の方向に飛んでいったので、鬼が出るのはここなのだろう。


というか、腹が減った。

腹が減っては戦は出来ぬということで、適当な定食屋に入っていった。


「ﾌﾞｯ」

「美味いな！」


適当な席に座ると、斜め後ろから「美味い」を連呼する声が聞こえてきた。

おそるおそる後ろを向いてみると、金髪が特徴的で、金髪の毛先には赤い髪色の...言うならば煉獄さん。
どう見ても、どこからみても煉獄さん。

けど、なんだろう、私より絶対年上というのが分かる。
私より二つ年下の筈だ。

わ、私が来たことで時空が可笑しくなっちゃったのかもしれないっ！！


「槇寿郎さんよく食べますね、凄い」

「そうか？」


え？アッお父さんか......見分け付かないくらいくらい似てるんだけど！？凄い煉獄家の血！！

やはりイケメンである。結婚した...いや、するなら杏寿郎さんとしたいかな......？







(推しの)杏寿郎さん(に限りなく近い人を)みたお陰で、すぐに任務が終わりました。

三十九　→←三十七　※階級変更

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す