なにかと推しに避けられるんだが

三十五 ページ38

「＿＿はは、寂しくしてる...か」


書いた手紙を書いて寝て、その朝に返事は来ていて、三人とも“寂しがっている”という内容で、これであと何日かは頑張れると思った。
それに、皆からの一言も書いてあったし。

恒例のごとく、また頬を叩く。

鱗滝さんにしっかりしろ、と怒られているようで少し笑ってしまった。


「カァ、カァ！！東！！」

「うん。...頑張ろう、烏ちゃん、案内してねー？」

「勿論二決マッテルダロ！」



・・・



そろそろ、任務にも慣れてきた。
何カ月かやってきたお陰で、鬼も素早く倒せるようになった。

階級も一つ上がった。


「ふぅ、こんなもん？」

「へー...お前、派手に強いな」

「どぉあ！！...え！？う＿＿誰！？」


頸を少し手間取りながらも倒すと、後ろにイケメンが立っており、その姿は宇髄天元そのものだった。
予想以上のイケメンでした。

整っているパーツ、夜だからよく見えないが、白い肌、結構な筋肉(ﾎﾞｿｯ)

そこら辺の人は惚れるくらいの顔だった。

嫁が三人居るのも納得がいき、心の中で進めていると、「嫁」という声が聞こえた。


「お前、俺の嫁になんねぇ？」

「ん”？」


こんなに真っ直ぐな告白は初めてだった。

その時、多分三分くらいぼーっと宇随さん？いや、宇髄さんだコレ。宇髄さんの顔を見つめてしまっていた。

その時に「惚れたか？」と言われたので速攻で否定した。
(性格に)惚れてるけどさ......


「カァ！！天元トA！！合同任務ゥ！！藤ノ家デ休メ！！」

「オーマイガー」

「はは！」

「笑ってる場合じゃないんですよね〜...」

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