なにかと推しに避けられるんだが

十七 ページ19

「ただいま〜、鱗滝さーん！！！真菰ちゃんにこんなことをやらせるのは＿＿＿え、ナニコレ」

「ああ、ちゃんと説明できたか？」

「うん、出来たぁ...え？...ま、いっか！」


ドアをバッと開けると、男三人組(推し三人組)がなにかと話し合っていた。円になって。
多分、さっきのことを鱗滝さんが聞いてくれていた...の？だろうか？

まぁ、それを聞き出すのは...と思うので、諦めたという形にしておこうと思う。


「場所変えた方が良い？」

「頼んだ」

「えっ。鱗滝さんが言うならば......」


少し冗談だったのだが、鱗滝さんに言われたのだから行くしかないのだろう。

暇だし、鍛錬でもしておこうかな。

そう思い、剣を持って三週間後の山に向けての鍛錬を始めた。とりあえず、あいつに向けては水面斬りとか、水車が良いのだろうか。

あいつ、というのは年号鬼という名の手鬼だ。

絶対殺す......。


「水の呼吸 壱の型！ 水面斬り！

あの年号鬼覚悟してろよ...思い出しただけで吐き気がしてきますわぁ...ぁぁぁ！善逸に会いたい！！！煉獄さぁああああ！！！この世界線だと年下だねぇぇぇええ！！！」


どうせ聞こえないし、全部吐いた。

とてもすっきりして、絶対強くなるという意思と、絶対助けると言う意思が強くなった...気がする。
口に出すのは大事じゃ！皆も溜め込むなよ！






私は誰に言っているんだろうか。

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