二十話 ページ22
Aside
『…今宵は月が綺麗だな。今宵は鬼狩りなんてせず、家族と月を眺めていたいな。まぁ…鬼を滅する者として、人に危害を加える鬼は見逃せんが』
女の鬼を目の前にして、俺は笑みを浮かべる。
鬼「あら、そんなに笑顔を浮かべてて良いのかしら？」
鬼も、にっこりと笑顔を浮かべて応えてくる
次の瞬間、俺は刀を抜く
＿炎の呼吸 壱ノ型 不知火＿
『…おやすみ。次の人生では、人間として人生を全うできますように』
鬼「…え」
頸を斬られ、ボロボロと崩れていく鬼を見詰める。
鬼は、驚いた顔をしていたがすぐに笑顔になり消えていった
それを確認すると、俺は刀を鞘に納めた
…ん？なんだこの驚いたような音は…まぁいい。会場に戻るか…？
…いや、戻れないな。嫌でも忘れられない音が、真後ろから聞こえる。
『…今世にもいるのか、お前は』
？？「…お前は…杏寿郎の弟か」
その声を聞いた瞬間、怒りが沸き上がってきて思わず距離を取った
『お前が兄上の名を口にするな！猗窩座！』
猗窩座「ほう…あの時、命を捨てる覚悟で杏寿郎を助けに行ったが、死ぬかどうかギリギリの重傷を負った上、杏寿郎を助けられなかったお前だが…強くなったな！」
猗窩座が笑顔を浮かべながら近付いてくるから、反射的に刀に手をかける
抑えろ。抑えろ煉獄A…！
コイツは今『鬼』ではなく人間として生まれてきている。個性が『鬼』なんだろうが…今ここでコイツを斬ればただの人 殺しだ
『ｯ…まず！人の話を聞け！俺はお前は兄上の名を口にするなと言ったんだ。例え兄上がお前を許そうと、俺はまだお前を許していない』
猗窩座「…まぁ良い。ところで、お前は此処で何をやっているんだ？」
深呼吸。深呼吸…
『鬼を斬っていた。それ以外にあるか？』
猗窩座「…だろうな」
『触るな。縛り上げておいて陽光の当たる所に晒しておいてやろうか』
俺の腕を握ってくる猗窩座の手を握り笑顔で言ってやる
猗窩座「キャラが違うぞ。キャラを保て」
よもや、怒りで少し我を忘れてしまっていたようだな
鎹烏「…炎柱、煉獄杏寿郎カラ伝言ダ！「もう戻って来なくて大丈夫だ、家に帰っていてくれ」トノコト！」
…ふむ、もう会場に戻る必要はないようだ。
『俺は家に帰る。お前も帰ったらどうだ』
猗窩座「そうだな、そうしよう」
そんな言葉を交わしてから、俺達は別々の方向へ進んで行った
＿＿
？？「何だあれ…人 殺し…！？」
…あの驚いた音の主は、誰でしょう
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誠 - 待ってます！ (2020年12月28日 16時) (
レス) id: 4c1fa166fb (このIDを非表示/違反報告)
脅威のセラフ - いいえ！((‘д’ｏ≡ｏ’д’))無理なさらないでください！いつまでも更新お待ちしています (2020年12月19日 22時) (レス) id: 285d3eca52 (このIDを非表示/違反報告)
夜空ｻﾝ - コメントをして下さった皆様、ありがとうございます…！これから、ゆっくりでも更新をしていこうと思っていますので「それでも良いよ」って方は、これからも宜しくお願い致します…！ (2020年10月29日 20時) (レス) id: a0cdd8f03e (このIDを非表示/違反報告)
らむくん@ヴィル様の旦那さんになりたい人(プロフ) - もう更新はしないのでしょうか……？ (2020年10月19日 18時) (レス) id: c2e37a127a (このIDを非表示/違反報告)
ユラ - 更新楽しみです (2020年8月3日 22時) (レス) id: 1a03f5333b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜空ｻﾝ | 作成日時：2019年9月15日 12時
