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3、話し合い ページ4

カナヲside

三限目になり、文化祭の出し物についての話し合いが始まった。
「じゃあ、意見がある人は言ってください!」
先生がそういったのを合図に、皆がいっせいに手を挙げた。
「お化け屋敷!」
怖いものが苦手な人は来ないよ。
「メイドカフェ!」
うーん、定番すぎはちょっとなぁ。
「劇!」
台本書いたり練習したりするのって、時間かからない?
「パラグライダーは?!」
えっと、何、それ。
「有名な温泉地の紹介は?見てるだけで暖かくなるし、足湯つくったりとか!」
うーん、足湯は無理じゃないかな。
「英語の朗読劇は?」
難しいっ!
「ペーパーフラワーで花の舘作るとか?」
ペーパーフラワーって、扱い難しくないかな。
「はいはーい、皆のフォトグラフィーとかは?日常の風景とか、得意なものを写真に写すの!」
なかなか面白そうだね。
「はいっ!リアル脱出ゲームがいいと思います!脱出に成功した人と、成功しなかった人で賞品を分けて、どっちにも解説ブックを作るんです。賞品は後で皆で考えるのがいいと思います。」
アオイ、私の意見、丸パクリしてない?
アオイをじっと見つめていると、アオイはこちらに気付いて、バッチリと音がしそうなウィンクをした。
「言っておいたよ」
口パクでアオイはそう言うと、再び前を向いた。
「神崎さんの意見に賛成!解説ブックがあると、なるほどって納得出来るもの。」
それから次々と賛成の声が上がり、文化祭の出し物はリアル脱出ゲームに決まった。
アオイの説得力、すごっ!
☽⋆゚︎︎◌*⋆゜
お昼休み、私はアオイと屋上でご飯を食べた。
「三限目、大活躍だったね。すごい説得力。でも、アオイがやりたいのは言わなかったの。」
私が聞くと、アオイは頷いた。
「説得力?そんなの私には無いわよ。だって、カナヲが言った事の順序を変えたり、言葉を変えたりしたってだけで、新しい事は何も言っていないわ。
私、やりたいことがなかったの。いいものがなかったのよ。だから、言わないカナヲの代わりに言ってあげようと思って。」
アオイは優しいね。
私の代わりに言ってくれるなんて。
「カナヲは凄いわね。よくそんな事思いつくわ。」
アオイに褒められて、私はなんでリアル脱出ゲームを思いついたんだっけと思い返した。
そして、思い出した事を話した。
「私、中学生の時に甘露寺先輩のクラスの出し物に行ったの。そこで、リアル脱出ゲームをやっててね。凄く難しくて、私も作ってみたいって思ったの。」

4、謝花さん→←2、近付いてきた文化祭



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作者名:練乳いちご | 作成日時:2021年8月21日 15時

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