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「次こんなことあったら、本当に、嫌いになるからっ、」
『うん、』
「ばか、っ、ばか……ぁ、」
『ごめん、愛してる』
「……っ、わたし、もっ、」
聞こえてる、お互いの心臓の音。
期待していい音。
確かな、音。
『一緒に、帰ろう』
君だけに言いたかった、言葉の数々。
「我妻くんから誘われるって……やっぱ、夢、」
『現実だから。……あと、』
「んん、?」
『下の名前で、……呼んでほしい』
君だけに、我儘。
「……え、っと、ぜんいつ、くん?」
あざとい、可愛い彼女。
『っ、!』
「ふふ、顔赤い」
一生離したくない、手。
初めての気持ち全部、君だけにあげるよ。
『だいすき、』
「愛してるよ」
好きの安売り。
今度は、君だけに
ありったけの、好きを。
*END*
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凪 - 面白かったです! (2020年2月1日 22時) (レス) id: b575dccd32 (このIDを非表示/違反報告)
よる - 超苦しい!なんかやっぱりきゅうってする!…炭治郎ぅう!私は好きだゾォォオ!! (2019年12月23日 1時) (レス) id: bbe87bcae1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふわふわべあー。 | 作成日時:2019年12月7日 21時