鬼滅の世界に入り込みまして

第32話 師範は押し倒す ページ35

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無一郎くん可愛い。物凄く可愛い。
なんであんなに可愛いんだろう。
天使みたい。いや、天使だよきっと。

ほんとにかわい…





「む、無一郎くん…どうしたの？」





ハッと我に返ると、目の前に無一郎くんが立っていた。





無一郎「今の、声に出てたよ」






「今…の、えっ…」






私としたことが、、心の中で言っているだけにした筈なのに……



そんな事を考えていると、視界が反転した。








…え？









目の前にはドアップの無一郎くんの顔。
な、何が起きている…








無一郎「僕、可愛いよりもかっこいいの方がいい。それに、僕よりもAの方が可愛いし」







左右には無一郎くんの腕。
押し倒されてる…？








「えぇっと、でも、、」








無一郎くんの顔が迫ってきて焦る。





この流れ、もしや…、、せ、せ…







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ﾁｭｯ





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頬に無一郎くんの唇が触れる。







え…？？









無一郎「紙飛行機取って…」









耳元でそう囁かれ、イケメンゼリフでもないのに紅潮する。


イケメンゼリフじゃないけど、あまりにもイケメンボイスだったから失神しそうになる。








「…ぅ、うん……」







無一郎くんが退いて、紙飛行機を取りに行くも、フラフラした足取りだった。




唇じゃなかったんだ…






なんて少し悲しんでいる自分がいていいのか。
頬でも、こんなことは初めてだから気持ちに全く余裕がない。









紙飛行機は雲で足場を作る空術を使って無事取れたけど、落ち着くのはそれから結構な時間が必要だった。

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