第弐佰弍拾参話 ページ5
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煉獄side
『……ッ無事で良かったじゃないですよ、それはこっちの台詞ですッ……どうしてッ……』
と言いながら俺の手を握るAの手は震えていて、それでいて両手で包んでも俺の片手を全て覆い尽くせない位に小さくて。
俺を見ながらポロポロと涙を零すAに愛おしいという感情が溢れ出る。
そしてAは俺の左腕を優しく握ると、少し目を見開く。
『……杏寿郎さん、左腕の感覚…ありますか?』
煉獄「感覚
そう言うとAはポカッと優しく俺の足を叩き、キッと睨んだ。
『…どうしてあの時私を庇ったんですか。本当であれば私が…』
煉獄「それだけは防ぎたいと思っていた。A、君には継子もいるし慕ってくれる後輩もいる。」
『…それ本気で言っているんですか、貴方を慕う人も…貴方が亡くなってしまったら悲しむ者も居ないと……私が死ぬより自分が死んだ方がいいと、そう思ったんですか。
___生きる事を諦めないで下さいッ!私も一瞬諦めてしまったから、人の事を言える事では無いけど…!
私はっ……』
ギュッ
左腕は動かない為、右腕だけでAを抱き締める。
煉獄「すまなかった、命を軽んじてしまっていた。俺は君に助けられた。
お礼を言わせてくれ、心から感謝する」
『…っ…生きて居てくれて、ありがとうございます…っ…!!』
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凪(プロフ) - コットンキャンディーさん» 思っている以上に伊織君ファンが多くて喜んでます笑 ありがとうございます! (2020年5月18日 23時) (レス) id: 409305a4c2 (このIDを非表示/違反報告)
コットンキャンディー(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています!伊織くん大好きです笑体調に気をつけて下さいね!応援してます! (2020年5月18日 19時) (レス) id: 5295ad42ac (このIDを非表示/違反報告)
やぁ - 凪さん» あざます! (2020年4月26日 13時) (レス) id: 6770d884cb (このIDを非表示/違反報告)
凪(プロフ) - ヤルネコさん» いえいえ!喜んで頂けて何よりです。 (2020年4月21日 0時) (レス) id: 409305a4c2 (このIDを非表示/違反報告)
ヤルネコ - 凪さん» 凪さん!あなたは神ですか?ありがとうございました!!! (2020年4月20日 16時) (レス) id: ad493a3440 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:凪 | 作成日時:2020年4月10日 12時