其ノ陸 ページ6
「お前、名はなんだ?」
『夢宮Aです。』
「そうか、夢宮。お前なんでこんな所にいるんだ?」
見定めるように目をスッと細められている。うわぁ、怪しい奴だと思われてんじゃん。
『えっとあの………鬼を倒すため…?』
まさか寝てて気づいたら森にいたとか言っても信じて貰えないだろうから、絶対バレてると思うけどこういうしかなかってんよ。でもクッソ恥ずかしいわ。
「その割にはギャーギャー喚いて逃げていた様だが…?しかもお前、鬼殺隊じゃないだろ。地味な嘘ついてんじゃねーよ。」
わかってたけど、鼻で笑われてショックを受けた。
「まあ、人には人の事情があるから深入りしねぇがな。夜は鬼が出るから外にでるな。」
『はい、すみません。』
「家は何処だ?この宇髄天元様がお前を派手に送ってやる。もう派手派手だ。」
生で聞く派手派手だ。がカッコよすぎる。てか、家まで送るのに派手とか関係あんのかよ。一体どんな送り方すんだよ?
その時パッと閃いた!そうだ、元の世界に帰るためには、鬼を倒せるように稽古付けてもらえばいんじゃね…?
『えっと…折角ですけど、私家がないんです。あの…私…どうしても鬼を倒したいので、稽古をつけてもらってもよろしいですか?勿論、貴方は忙しくて無理だと思うので誰でもいいんで育手を紹介していただければ…』
私なんかが、鬼を倒したいとか言うのが身の程知らずで恥ずかしくって早口でまくしたてた。
「ほぅ…。お前みたいな貧弱な奴が鬼を倒したい…?てか、さっきお前が鬼に刺された背中が毒で凄い色してんぞ。」
『え…。』
そう言われれば、さっきから背中がビリビリしてたんだよね。気づいた途端に目の前がぐるぐるしてきて、気分も悪くなってきた。
「おい…!!しっかりしろ!!」
37人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りん(プロフ) - (゜ロ゜)はーい(* ゚∀゚) (2020年4月9日 19時) (レス) id: f011f41edf (このIDを非表示/違反報告)
コロン(プロフ) - りんさん» あらら…それは微笑ましいですね笑 まあこの後の展開に楽しみにしていてください*_ _)ペコリ (2020年4月9日 2時) (レス) id: 707515b197 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - なるほど……読みながらえーと!!ヽ(゚д゚ヽ)(ノ゚д゚)ノ!!してましたそしたら姉にうるさいて言われ(´;ω;`) (2020年4月9日 1時) (レス) id: f011f41edf (このIDを非表示/違反報告)
コロン(プロフ) - りんさん» そう言っていただけて嬉しいです!ギャグも交わしたいと思っているんですが、どうしても主人公を可哀想な方へ引っ張って書いちゃうんです…笑 (2020年4月9日 1時) (レス) id: 707515b197 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 続きが楽しみにしてます( ^▽^)なんか主人公が可哀想に見える……(´;ω;`) (2020年4月9日 1時) (レス) id: f011f41edf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:受験生のりな | 作成日時:2020年4月6日 20時