剣を握る理由。 ページ43
炭治郎side
Aって、さ･･･？
こんなに笑ってたっけ･･･？？
こんなに･･･可愛かったっ、け？
善「炭治郎、･･･Aって、」
炭「鬼舞辻と遭遇してから･･･
なんか、変わったな･･･」
善「やっぱり！？そうだよな！？
なんでだ！？なんで！？
俺たちどうなるのかな！？！？」
炭「どうもならないだろ･･･！
あのAの笑顔、
俺たちが守っていかないと」
善「あ･･･うん。そうだな、」
炭「Aは･･･きっと本来の姿が
あのAなんだよ。
鬼に家族を奪われてから変わって･･･
鬼舞辻と遭遇して･･･
Aの中で何かが変わったんだ」
善「そ、っか･･･でも良かったよな！
悪い方向に変わらなくてさ！」
炭「そうだな！」
Aは本来、こうやって笑うんだ。
周りの心配ばかりして･･･
周りの人をこんなにも笑顔にできて･･･
とても優しい心を持ってるし、
何より･･･とても優しい、嘘偽りない
暖かい匂いがするんだ。
善逸もAにすがりつき
伊之助とAを取り合っているのを
微笑ましく見つめていた時。
冨「･･･驚いたろ」
炭「あ･･･冨岡さん！」
冨「鬼舞辻と遭遇してたった数日。
Aは見間違えるほど明るくなった」
炭「はい･･･そうですね･･･」
冨「炭治郎、」
炭「･･･はい、？」
冨「･･･十二鬼月はこうしてる今も
どんどん力を蓄えてるだろう。
Aと行動を共にするなら、
Aも鬼だという事を忘れるなよ」
炭「それってどういう･･･」
冨「鬼舞辻がAを狙っていて･･･
他の鬼が狙わないはずがない。
Aを殺すのではなく、
生かして鬼舞辻の所へ連れていく。
そうすれば･･･鬼たちは更に強くなる」
炭「･･･」
冨「どんな鬼が相手でも、
決して気を緩めるなよ」
炭「は、はいっ、！」
そうだ。忘れちゃいけない。
Aは狙われてるんだ。
見えない、遠い敵に。
忘れるな、･･･叩き込め。
何があっても、Aを守り抜け。
禰豆子を守れ。
Aを守れ。
忘れるな。
守るべき人の為に、
剣を握るんだ。
・
※緩めのびーえる執筆シマース。
激しいのは書けませんが。
短編集としてそのうち公開！！
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作者名：おさむらい | 作成日時：2020年10月19日 15時
