冨岡さんの特殊能力。 ページ36
you side
あれから炭治郎は
しばらく一緒にいてくれて、
夜も深まってきた頃、
胡蝶さんの屋敷へ戻った。
そろそろ休もう。
俺は屋敷の人が敷いてくれた布団に入り
目を閉じて睡魔を待っていた。
ーお前は人間ではなく鬼だ。
「っ、!?」
何だ・・・、今の声・・・
辺りを見渡しても人一人居ない。
?「・・・久しぶりだな、A」
「っ・・・!!」
振り返るとそこには
俺がこの手で地獄に送ってやりたい相手が
あの時と同じ冷酷な顔で俺を見つめる
・・・鬼舞辻無惨がいたんだ。
無惨「・・・お前はやがて、
私の駒になる日が来るだろう」
「何を言っ、・・・!!」
無惨「弱々しいお前を見ていると・・・
怒りの虫が騒いで仕方ない」
「・・・っ、」
無惨「私が求める駒は・・・
荒々しく・・・怒号の声を轟かす駒だ」
「は、なせ・・・っ、」
無惨「私の駒になる日・・・
私を幻滅させないように・・・
お前に贈り物だ・・・受け取れ、」
「っ・・・、!!!」
無惨「次に会う時はお前を
上弦にしてやってもいい」
「っ・・・うぐっ、」
あの日と同じように
俺は無惨に首を掴まれる。
そして、無惨は俺の心臓辺りに
尖った指を指した。
「ぐっ、!!!」
ああ、あの日と同じだ・・・
流れてくるのが分かったんだ。
コイツの歪んだ、汚い血が。
無惨「私はお前に血を与えた。
どんな力になるか期待しよう。
人を襲うも・・・襲わないも・・・
お前次第、という事だ」
「っ・・・、!!」
無惨「私の血に耐えられれば・・・
の、話だが」
「お、っ・・・れはっ、・・・ぜ、ったい・・・
ひと、は・・・くわ、ね・・・、」
無惨「精々耐えるんだな、・・・A」
そして無惨はパッと姿を消した。
「・・・あ、・・・ぐっ、・・・」
苦しいっ・・・、
どうしたらっ・・・
「はぁっ、・・・う、・・・ああああっ、!」
苦しくて、痛くて、
腹が立ってきて。
俺は大声を出した。
そしてそのまま意識を手放した。
・
Aくんの特殊能力、
無惨様のおかげで増えます。
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作者名:おさむらい | 作成日時:2020年10月19日 15時