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お館様からの手紙。 ページ35

you side



ーA、

君の事、私は認めている。
私の子供たちが無礼をはたらいて
Aを傷つけてしまったね。
本当に申し訳なかった。

炭治郎、善逸、伊之助、そして禰豆子。
彼らはAにとって
大きな影響力、そして力になるだろう。
彼らを手放しちゃいけないよ。


私の子供たち、柱の各々が
Aを認めている事も忘れないでね。
君は決して一人じゃない。

義勇が君を預かる間に
たくさん弱音を吐くといい。
彼は何でも受け入れてくれるだろうから。
彼もまた、鬼に憎しみを持つ一人。

柱は、鬼殺隊は皆
鬼を憎み、鬼舞辻無惨を憎んでいる。


鬼殺隊は、君の家族だ。
もちろん、私も。
君は一人じゃない。

泣きたい時は涙を惜しみなく流し、
笑いたい時は存分に顔を緩め、
憤った時は存分に暴れたらいい。
Aを、みんな受け入れるからね。


君が鬼を憎んでいるのは十分知っている。
そんな君が鬼にされるなど
これほど苦しいことはないだろう。


いつか、君が本来の姿に戻る事を
私は切に願っているよ。



いつでも私の屋敷においで。



産屋敷耀哉、
















全てを読み終えた頃、
俺の顔は涙でぐちゃぐちゃだった。





涙は止まらず、呼吸が上手くできない。








子供の頃からあまり大泣かなかった俺は
とても戸惑っている状態だった。









「な、んでっ・・・こんなにっ・・・
苦し、んだっ・・・!・・・くそっ、」









縁側で泣きじゃくる俺を
不意に背後から誰かが包み込んだ。









「っ・・・!」









炭「・・・大丈夫だ、A」


「た、・・・じろ、っ・・・」


炭「ゆっくり呼吸するんだ。
大丈夫。ゆっくり。」


「・・・っ、・・・ふ・・・」


炭「大丈夫だ。大丈夫。
俺が今ここにいる。大丈夫だ」









大丈夫、大丈夫。





炭治郎はそう言って
俺の体を一定の速度で優しく叩く。
















自然と呼吸も整い、落ち着いてきた。









「・・・ふぅ、ありがとう炭治郎。
ごめん、こんなに泣いた事なくて・・・
どうしたらいいのか分からなくなった・・・」


炭「・・・確かに。Aは
大声張り上げて泣きそうもないな!
でも、我慢はしなくていいんだ。
泣きたい時は泣けばいいんだからな!」









炭治郎は優しい笑顔を見せてくれた。






冨岡さんの特殊能力。→←ほんの、気まぐれ。



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作者名:おさむらい | 作成日時:2020年10月19日 15時

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