半々な俺なのに。【鬼滅の刃】 (ページ16)

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善逸、覚醒。ページ16

you side

「･･･くっ、」

兄「あのまま落ちたら･･･
アイツ、死ぬぜ･･･？」

「･･･っ、」

兄「･･･よく見たらお前女か、？
男には見えねぇ面してんなぁ？
このまま殺すにはもったいねぇ･･･」

「やめっ、･･･」

兄「あんまり騒ぐと･･･
糸が締まって手足が無くなるぜ？」

「っう、･･･」

手足が軋む音が、自分でも分かった。
手足から血が滲むのも。

もうこのまま何も出来ずに終わるのか、
善逸を守れないまま･･･
炭治郎に恩を返せないまま･･･

その時だった。

飛んでもない速さで何かが飛んできて
俺の体を拘束していた糸は切れた。

地面に落ちるかと思えば
そのまま体は中に舞い、
俺の目に映ったのは
目を閉じた善逸だった。

「ぜ、善逸･･･、？」

善「･･･Aは、俺が守る」

「っ、･･･！」

本当に善逸なのかと疑うほどの速さ、
そして気配。

兄「邪魔すんなよ･･･
黄色頭のガキがぁあ！」

善「Aに･･･触るな」

兄「･･･毒も回ってるだろうに。
よく耐えてるじゃねぇか！！
お前たち！もっと毒を刺せ！！」

「ぜっ、･･･善逸っ、危なっ、･･･」

善逸は一瞬にして
人面蜘蛛に覆われてしまう。

善「雷の呼吸、壱ノ型

霹靂一閃」

「･･･！！」

善逸は呼吸を使って
ヤツの首を斬った。

すごい速さで。

まるで、稲光のようだった。

そのまま善逸は糸で宙に浮く
小屋の上に落ちてしまった。

「善逸っ、！」

あんな所までどうやって行けば･･･

善逸は怪我もしてる。
早く行かないと･･･

･･･そうだ。血気術だ。

「血気術爆雷、」

大きく心臓が飛び跳ね、
脈が波打つ感覚を覚える。

少し助走をつけて走り、
思いっきり地面を蹴ると
簡単に善逸の所へ辿り着いた。

「善逸っ、！おい！！善逸っ･･･！」

善「･･･A、？
･･･怪我は、大丈夫、？」

「そんなこと気にするなっ、」

善逸は外傷も目立つ。
だけど･･･俺は毒を解毒する力はない。

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