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君のために。 ページ14

善逸side




Aはすべてを話してくれた。
炭治郎にも話せたし、俺にも話せたと
小さく微笑んで見せたAに
少し胸の奥が締まったのは秘めておくけど。








警戒心が強いみたいだけど
俺はそんな風に思わなかった。









とにかく、Aが苦しい時
俺は支えてやりたいし、助けたい。
できる範囲内でだけど・・・









山奥に足を進めていく中
カサカサと音が聞こえるようになってきた。









「・・・蜘蛛、?」


善「ぎゃぁああああ!!!
気持ち悪っ、!!!」


「・・・なんか、嫌な気配だな」


善「・・・け、気配、?」


「・・・」


善「やっぱり怖すぎるよこの山・・・
蜘蛛もなんか見たことない色だし・・・
炭治郎たち大丈夫かな・・・
え、?イテッ、・・・なに?!
なんかチクッてしたぁあああ!!
A〜っ!!!」


「なんかに刺されたのか?」


善「も〜・・・無理だ。生きて帰れない〜・・・
ここで死ぬんだ俺・・・」


「・・・なんかあっちにありそうだ」


善「ま、待ってよぉ〜!
置いてかないでっ、」









A・・・全然怖くないのかな。
俺が怖がりすぎなのかな・・・









Aを追いかけて行くと









「っ、・・・!!」


善「なっ、」









目の前には異様な光景が広がる。









善「なんだこれぇぇええっ!!!!」


「家が・・・浮いてる」


善「ま、待ってA・・・あれ、人・・・」









家と人が浮いている。
もう終わったね俺。無理だね俺。









だめ、怖い。無理
怖い。無理ィィイイイイっ!!!









「あっ、おいっ、善逸っ・・・!!!」









すまんA!!無理だ!









守るとかデカいこと言っておきながら
俺はAを置いて逃走。←








ごめん!ごめんよ!A!!!
生き延びてくれ!!!
俺は死ぬけどっ!!Aは生きろっ!









生きっ、
















カリカリカリ・・・









善「ぃいやぁああああ!!!」








ぇぇええええっ!?!?!?
人面なんですけどっ、!
人面蜘蛛なんですけどっ!!!!









善「あああああああああああ!!!」









結局Aのとこまで戻ってきた・・・









善「そんでアイツデカっ、!!!!」







なんだあの人面デカ蜘蛛!!









守らなきゃ!Aを!!




まもりあい。→←よーく聞け。



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作者名:おさむらい | 作成日時:2020年10月19日 15時

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