世界ＶＳ俺【東京卍リベンジャーズ】 (ページ47)

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入院４５ページ47

『何で庇ったのにお前まで刺されて入院してんだよ』

「お前が目の前で刺されるから気が動転したんだよ」

『俺が刺された意味』

「だいたい俺よりヒョロい癖に庇ってんじゃねーよ。俺なら1週間寝込んでねー。実際そうだし」

『はぁ？庇ってくれた相手への言葉じゃなくないか⁇いや、その通りだけどさ』

別に感謝されたいから庇ったわけじゃないが…キレられるのは意味がわかんねー。

「っ…悪ぃ……庇ってくれた事は感謝してる。でも、お前が目を覚まさない間俺も、マイキーも他の連中も全員、生きた心地がしなかったんだよ。もう頼むからあんな無茶、しないでくれ…」

『ごめん』

そんなに心配させたのか…まぁ俺もダチが1週間目を覚まさなかったら心配するし起きて悪態つかれたらまぁ怒りたくなるわ。

でもごめんな。まだまだ無茶しないと駄目なんだよ。

「本当頼むぜ⁇マイキーとかまじでやばかったんだぞ」

『マイキーが⁇』

「あぁ、おかげでキヨマサが死にかけた」

『は？え、キヨマサ大丈夫なのかよ』

「何とかな。死ぬ直前で場地がギリギリ止めに入ったしエマとシンイチロー君が説得してたしな」

『マジか…3人に礼言っとかねーと』

俺が夢みてた間にそんなにやばい事態になってたなんて…武道に怒られそうだな。

いや、それよりも俺が1週間寝てただけでマイキーがそんな事になるのは誤算だったな…。
武道に俺が途中離脱、つまり救済過程で死んじまった時ように誰が、どうやってどのタイミングで死ぬかを書き残したメモがある…が、もし仮に誰かの代わりに俺が死んだらそれきっかけでマイキーが堕ちる可能性が出てきてしまった。

『うかうか死んでる暇なんてないな』

「あ？死んだら殺すぞ」

『死人殺すとか器用すぎんだろ』

あー…生きるのも難しいけど…死ぬのも難しいなぁ…この世界。