世界ＶＳ俺【東京卍リベンジャーズ】 (ページ36)

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自首３５ページ36

俺は余計な事考えないように俺のお客様のおもてなしをする。
何か前より人数増えてんだけど…

『お兄さん達…初対面もいるし何なら前に見た顔の方が少なくない？』

「お前のせいでまだ入院してるから代打だよ代打」

『へー…お兄さんたち仲間思いなんだ。じゃぁ俺優しいからさ、すぐに一緒のトコ連れてってあげるよ』

「ナマ言ってんじゃねーぞ中坊がぁッ！」

一斉に殴りかかってくるのを交わしながら一人一人ノシていく。
さすがに数が多すぎて何発かくらったけどコイツら単調だからわりかし早く終わりそう。

無心で殴り蹴りをいれる。そんな行為に何も思わなくなった。人を殴る手も蹴る足もまぁまぁ痛いけどその痛みが俺がここに存在していると主張してくれてるみたいで安心する。

『ははっ…俺って腐ってるなぁ…』

数分後、俺の足下にはお客様が転がっている。
ピクピク動いてるからまぁ大丈夫だろ。

「何やってんだよパー‼」

ドラケンの声が響いた。パーのナイフは俺が持ってる。
様子を見るとパーは長内が割った瓶の破片を使って長内を刺したみたいだ。割れた破片を握ってるパーの手も血塗れだ。

『パー…』

「A…ごめん…ありがとな…」

『あぁ…大丈夫だ。俺が何とかするよ』

「…いや、俺、自首する」

知ってるよ。何とかするのはそれじゃねぇ…お前に言ってもわかんねーけどな。ちゃんと全員守るから。お前が出てきた時仲間が死んでるなんて絶対にさせねーから…

『マイキー逃げんぞ‼』

「巫山戯んな！置いてけねーよ！」

「このままじゃ全員捕まんだよ‼」

「パー‼一緒に来い‼パー‼」

パーの元へ駆け寄ろうとするマイキーをドラケンが担いで全員で逃げる。

パーは俺がナイフをすったのを知ってた。そうでもして止めたかった俺の気持ちも理解していた。
だからこそ俺に謝罪し、礼を言ったんだ。俺がわざと止めないようにしてたのも理解して。

彼奴、馬鹿のくせにそーいう勘がすげーんだ。

逃げてる最中、後ろで人が倒れる音がした。武道だ。
急いで病院まで連れて行き治療させる。起きた頃には東卍はマイキー派とドラケン派で分かれてるんだよなぁ…頑張れよ。

あぁ、その前に俺に突っかかってくるかもな…「何で止めてくれなかったんだ」って…。