世界ＶＳ俺【東京卍リベンジャーズ】 (ページ22)

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見舞い２１ページ22

兄の葬儀なども終わり俺は真一郎君の見舞いにきていた。
いつも通り雅紀さんの病院だ。

『真一郎君、大丈夫？』

「あぁ。あと数mmずれてたら即死だったらしいぜ。お前のおかげだ。ありがとな」

『別に俺は…それに真一郎君なら悪運強いし俺の声がなくても絶対生きてたって』

そんな事はない。俺がいなきゃ原作通り一虎に殺されてた。俺は一虎も救いたかったのに結局一虎は兄を跳ねて死亡させてしまった。

「いや…お前がいなきゃ俺は今この世にいねぇよ…」

『…何言ってんの』

「夢を見たんだ(・・・・・・)」

『っ…ゆ、夢？へー…どんな⁇』

赤音と一緒だ。夢の内容は原作の内容。

「多分。お前がいなきゃあの夢の通りだった」

『まさか』

「わりと本気なんだけど」

『考えすぎだろ…それよりさ、その…店にきた2人の事なんだけど…。許せとは言わない…でも警察沙汰にしないでくれねーか？もう彼奴ら無免と交通事故で連行されてんだ。これ以上罪状重ねないでやってくれ…頼む』

だいぶ自分勝手な事を言ってるのは重々承知だが俺はこれ以上一虎を場地を追い込みたくない…。

「そーだな…許す事は出来ねぇ…が、お前が言うなら警察沙汰にはしねーよ。にーちゃん亡くしたお前が彼奴らをせめねーのに俺がとやかく言うと俺の心が狭すぎるだろ」

『真一郎君…ありがとう…』

「おー。多分彼奴らネンショー行くだろうけど…出てきたら連れて来いみっちり説教してやるから」

『うん』

真一郎君は凄い。許す事は出来ねぇとかいいながら連れて来いって言ってみっちり説教までするって。もう顔すら出すなって言ってもおかしくないだろうに…。

『それじゃ。俺はそろそろ帰るね。お大事に』

「おー。サンキュ」

見舞いから帰ったら雅紀さんから一虎がネンショーに入ったと教えられた。場地は一虎がかばった事と、場地自身は一虎の後ろに乗ってただけとの事で厳重注意で済んだらしい。

一虎だけがネンショーに入るのも原作通り…。

あの時俺が急かさなければ一虎は兄を跳ねてネンショーに入るなんてなかったんじゃないか？
あの時逃すんじゃなくて何処かに隠れさせてればよかったんじゃないか？
そもそも確実をとらずに一虎や場地に話しかけて2人に真一郎君の店だという事を教えてれば…

どんなに考えても脳裏には泣きながら俺に謝る場地の顔と正気を失った一虎の横顔がこびりついて離れなかった。